暗闇と絶望、長い苦痛を抜け、
地獄の底に辿り着いた 
ルチーフェロ・サタン・ベルゼブル・ディース・悪魔大王。
かつて、もっとも神に近い存在の者であり、
多くの天使を率いる十二枚の翼を持った美しい天使ルシファー
神への裏切りから、地獄の底に追いやられた者
「コンスタンティン」にルシファー出てたなぁ。
(主演:キアヌ・リーブス コンスタンティン [DVD]
)
そんな地獄最大の悪魔の脇腹をつたって
煉獄に抜けるところも、ちょっと愉快な気がする。
あたしがサタンだったら
「おいおい、
なに勝手に人の脇腹伝ってるんだよ
」
と言いたくなるのに。
サタンは何も言わず、そこに居た。
案外、いい奴なのかもよ
アンガイ ネ
神曲では地獄篇・煉獄篇・天国篇ともに、
『星 stella(e)』という言葉が終わりに据えられている。
星(stella)は人生の旅路の終局の目的地

地獄から煉獄に抜けた時、この星は一番輝いて見えた。
草木一本無い、苦痛と悲鳴、呻き声、
そんな世界から、やっと抜けたんだ。
「はぁ~、やっと地獄巡り終わったよぉ 
」
煉獄・第一歌の最後のページを開き、独り言を言う。
心から安堵したし、そんな気持ちになるほど、
ダンテの地獄に引きずり込まれていたコトにも気が付いた。
煉獄・第一歌を読み終わると、
胸に澄んだ空気が流れ込む気がした。
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煉獄ではダンテの詩は眩いほどに美しく歌われ、
鮮やかな自然の情景を、私の中に流し込んできた。
難しい表現方法ではなく、シンプルで率直、
だから心に直接響いてくる
小難しく表現する箇所と、シンプルに伝える箇所、
その使い分け方は天才的だ。
煉獄は罪を浄化する場所。
天使が居て、救いがあり、歌声があり、星も輝き、風が吹いてくる 

しかし、その罪によって
猛火の中に追いやられる亡者、
針金で瞼を縫われる亡者、
常に餓えている亡者が居る。
まるで地獄と変わらない。
しかし、罪を償ったものは、より天国に近い階層に上がれる。
苦痛と絶望があり、希望と救いがあり、
懺悔し、許される。
煉獄はこの世界に似ていると思ったし、
この世界は煉獄なんじゃないかとも思った。
神曲・煉獄篇
神曲 煉獄篇 (河出文庫 タ 2-2)サタン・ルシファー・悪魔