まる2週間、私は地獄に居た。
なぜなら、通勤の時にしか本読まないから

ダンテの神曲長いよ。
ネバーエンディングストーリーじゃないけど
ファルコン
ダンテと一緒にウェルギリウスに地獄を案内してもらってるから、
長旅で、超疲れるんですけど。
地獄、超疲れる。
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読んでる最中に友達に
「それってどんな話?
」
と聞かれた。
「う~ん。
『地獄八景亡者の戯れ』みたいな感じかな?
」
「えっ!? な、何それ?どういうこと?
」
「う~ん。その道中の陽気なことって感じ。
」
「えっ、全然分かんない
」
と言われた。
ダンテの神曲は、
日本語には珍しい表現方法で書かれていたので、
最初はその言い回しに手間取った
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(叙事詩だから読みなれてないってものあるんだけど。)
イタリア語で読んだら、たぶんここで韻を踏だり、
上手い言い回しをしてるんだろうなって思う箇所も幾つかあったし。
地獄篇は描写も細かく、
本当にダンテが地獄を見て来たんじゃないかと思うほどだった。
現に、彼は人生でいくつもの地獄を経験してきているから、
こうもリアルに書けたのかもしれない。
リアルだからこそ、
読んでいる側も目の前に地獄の情景がありありと浮かび、
本当に地獄を巡っているかのような疲れを感じるのだろう。
しかしダンテは、救いの希望が無い地獄に少しのユーモアも交えている ![]()
(落語の「地獄八景亡者の戯れ」や「首提灯」を思い出したのも、
地獄の中に、ほんの一瞬だけ頬を緩める瞬間が書かれていたからだろう。)
道中は全然「陽気なこと」ではないが、
常に眉間に皺を寄せて読まずに済むのは、ダンテの人間性から出たものだと思う。
イタリアでは、中学・高校を通して
ダンテの神曲を勉強するらしい。
やっぱりイタリアを代表する作品なんだね。
なので、私のような付け焼刃では、この作品を理解することなんて不可能だ。
しかし、せっかくなので、
私なりに地獄篇の感想をまとめようと思う。
この作品は美しいイタリア語の言い回しと、
高度な知識、教養を持ったダンテという一人の人間が、
その波乱の人生と、天才的な詩的才能、
彼の持っている叡智を全て注いだ
壮大な
悪口!!

本当に、そう思った(笑)
政敵やある地域への偏見、異教者に対する差別、
(当時は、それがごく普通の意識だったようだ。
なので、彼を差別主義者ということは出来ない。
ちなみに、アラビア語・イスラム圏で翻訳された『神曲』は、
地獄篇の一部が削除されているという。)
そういう人間を地獄に落として、自分はそれを見物する。
天国に導かれているという権利を片手にチラつかせて。
そして昔想った女に、グジグジグジグジ恋焦がれて。
だけど、その描写は本当に素晴らしい。
「壮大な悪口」だなんて一切感じられないほどに素晴らしい。
表現方法も、とても美しい。
付け焼刃で感じたのは、こんなとこかな?
今年はダンテとじっくり向き合って、
ちゃんとした深い解釈をしていきたいと思います。
でも、絶対に壮大な悪口だよ(笑)
ダンテ『神曲 地獄篇』
神曲 地獄篇 (河出文庫 タ 2-1)
神曲は河出文庫・平川祐弘訳が一番読み易そうだったよ
ダンテ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%B3%E3%83%86
ウェルギリウス
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%82%B9
地獄八景亡者の戯れ
首提灯