僕たちの大地 | Un bel giorno di tredici

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~ある素敵な13日~

イタリアに関することを中心に、
楽しいこと好きなことを書いていきます。

『僕たちの大地』

(LA NOSTRA TERRA)


監督・原案・脚本 ジュリア・マンフレドニア


反マフィア団体で働くフィリッポは、

国が押収したマフィアのボスが所有していた

農地で農業の協同組合を立ち上げる。


『人生ここにあり(SI PUO FARE)』が

本当に素晴らしい映画だったので、

今回も期待しながら鑑賞。

この監督、協同組合系の話が好きだよね。


マフィアを恐れる生活は嫌だけど、

立ち向かう勇気を奪われるほど緩慢とした、

閉鎖された地域で生きていかなければいけない人たち。

農地を耕す様子や、野菜の苗を植える様子は

大地を豊かにすることで、

自分たちの豊かな人生を

マフィアから取り戻しているようにも感じられた。


この映画を見て、イタリアにはこんなに反マフィアの法律、

基金、団体があるんだと感心してしまったよ。

結局、法律にのっとって正攻法でマフィアに立ち向かっているのが

今までのマフィア映画とは違う所だなって思った。

イタリアにしては、ある意味、画期的な映画なんじゃないかな。



2015年イタリア映画祭

http://www.asahi.com/italia/2015/