『僕たちの大地』
(LA NOSTRA TERRA)
監督・原案・脚本 ジュリア・マンフレドニア
反マフィア団体で働くフィリッポは、
国が押収したマフィアのボスが所有していた
農地で農業の協同組合を立ち上げる。
『人生ここにあり(SI PUO FARE)』が
本当に素晴らしい映画だったので、
今回も期待しながら鑑賞。
この監督、協同組合系の話が好きだよね。
マフィアを恐れる生活は嫌だけど、
立ち向かう勇気を奪われるほど緩慢とした、
閉鎖された地域で生きていかなければいけない人たち。
農地を耕す様子や、野菜の苗を植える様子は
大地を豊かにすることで、
自分たちの豊かな人生を
マフィアから取り戻しているようにも感じられた。
この映画を見て、イタリアにはこんなに反マフィアの法律、
基金、団体があるんだと感心してしまったよ。
結局、法律にのっとって正攻法でマフィアに立ち向かっているのが
今までのマフィア映画とは違う所だなって思った。
イタリアにしては、ある意味、画期的な映画なんじゃないかな。
2015年イタリア映画祭