日野自動車 ふそうと統合 | Passのブログ (情報部屋)

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「ヒノノニトン」のCMでも有名だった日野&トヨタのトラック・バスを生産する日野自動車が三菱ふそうトラック・バスと経営統合するというニュースが入ってきました。

 

日野自動車は恐れ多くも天下のトヨタグループに入っていましたので、「親方日の丸」ではないとはいえ何だかんだで親会社(トヨタ)が何とかして面倒を見るのではないか?と思われていた矢先の話です。

 

この問題、以前の調査からも日野自動車のパワハラ体質が明らかになっていて、いわゆる日本型組織での古い体質を温存している大企業と言われています。ジャニーズ事務所の性被害問題とも悪質度で見ても正直かぶりますね。

 

 

 

 

 

 

親会社のトヨタ自動車が日野を見限るぐらいなんですから、よっぽどの企業体質なのでしょう。もうCMでヒノノニトンのフレーズを聞くこともなくなるのか。

 

ジャニーズ事務所と日野自動車、どちらの会社も不正な行為を長い期間に渡って延々と今日まで続けてきたというのが共通点でししょうか。上意下達でパワハラ体質があり、上にはモノを言えないという社風も似通っています。

 

日野自動車はつい最近まで不正をずっと隠ぺいし続けてきましたが、ジャニーズ事務所は最高裁で判決が出されて被告として負けているのにも関わらず、あえて明るみにしてこなかった(公然の秘密)という点では違いがあります。

 

いずれの会社にしても、日本型企業としてのパワーが落ちてきて、内部密告や隠ぺいの事実など、これまでの秘密事項を隠し通すことができなくなってきたというのが大きいですね。

 

グローバルに展開しようとしても内部の組織問題が邪魔をして、それを阻んできたという点も共通しています。結局として根っこはみんな同じ。日本企業は内向きで高飛車であって、いろいろな問題があったにも関わらず自らを変えることができなかったという点。

 

外部から指摘されるか、内部から崩壊をしない限り、日本型組織というのは簡単には変えられないというのが日本型組織のお決まりのパターンになっています。

 

今回はトヨタとともにダイムラーというドイツの外資が入ることでドラスティックな改革(主にリストラ)を行うことが主眼にあるんだと思います。一昔前の日産のゴーン改革に匹敵する外圧のような面もありますね。

 

昔からの日本型企業を改革することの難しさ。だいたいのケースとしては外資に切り売りされるか、解体の憂き目にあってしまうものですが、東芝やシャープの身売り、西武そごうの身売りとヨドバシカメラ化への転換問題にも通じる部分があります。

 

それらの例を見ている限りは日野自動車という名前はもはや存続が難しいものがあり、おいしいところだけはダイムラー(ふそう)が引き取り、不要な部分は大胆リストラ、主要施設の売却や清算、社員数や事業所などの圧縮、名前の変更などをするのでしょう。

 

一つ一つを見ると他人事ではあっても、日本型企業が確実に力を弱めて解体されつつあり、おいしいところは外資などに持っていかれて社員や従業員はリストラされる傾向にあるのも間違いありません。日本企業に競争力がなくなってきたことの証左でもあり、指をくわえて見ているしかないのかもしれませんが。