「首都圏で一番運賃が高い」などと揶揄されていた北総鉄道が10月1日に比較的規模の大きな運賃値下げをしました。
千葉県は東葉高速鉄道(別名:東葉高額鉄道)やつくばエクスプレス(TX)など、新しくできた鉄道は高額な運賃が設定されていましたが、ようやくTX<北総<東葉の順で安さのランキングが確定しました。
高額定期代(半年の通勤定期が10万円超)と言われる各線の特急(快速)乗換停車駅から、東京都心部の日本橋・大手町・東京方面でIC定期で行くとするとどうなるか?ちょっと今回主な方面で比較してみました。
今後、下線部を引いたJR東日本や東京メトロなどの各線は来春に値上げ予定。IC普通運賃は10円値上げ。半年分の定期はさらに2,000円以上の値上げです。(北総・京成・都営・東葉・TX・埼玉・相鉄は今のところ値上げしない見込み)
TX(南流山→大手町 24.5km)8:01→8:41(40分)
通学(大学生)78,040円 通勤122,500円、IC運賃618円
北総①(東松戸→日本橋 19.7km)8:10→8:43(33分)
通学(大学生)51,370円、通勤165,030円、IC運賃758円
北総②(新鎌ヶ谷→日本橋 24.9km)8:05→8:43(38分)
通学(大学生)56,230円、通勤186,580円、IC運賃844円
東葉高速(北習志野→日本橋27.4km)8:00→8:49(49分)
通学(大学生)76,260円、通勤147,260円、IC運賃723円
埼玉高速(東川口→大手町 25.4km)8:01→8:50(49分)
通学(大学生)81,870円、通勤138,730円、IC運賃682円
相鉄JR直通(西谷→東京 35.5km)8:01→8:44(43分)
通学(大学生)55,820円、通勤113,670円、IC運賃738円
(参考)
JR東日本(横浜~東京28.8km)8:02→8:31(29分)
通学(大学生)43,170円、通勤67,980円、IC運賃473円
JR東日本(大宮~東京30.3km)8:04→8:42(38分)
通学(大学生)44,530円、通勤80,620円、IC運賃561円
JR東日本(立川~東京37.5km)8:01→8:59(58分)
通学(大学生)48,210円、通勤93,270円、IC運賃649円
こうやって見ると、北総鉄道の学生定期代の安さが際立ちますよね。通勤定期代は高いものの非常によく考えられていると思います。
通勤定期代でも東京都心部から30km圏内ではほとんどの所で半年定期代が20万円は超えない設定にもなっています。
首都圏の企業の通勤費は基本として会社負担(多くの企業が月4万円まで、半年定期では約20万円までほとんど負担をしてくれる)ということで、そこをギリギリ超えないような絶妙な数値になっていると思います。
過去記事(通勤定期代は企業の3分の2以上は月4万円までは出している↓)