リタイア生活が危うい? | Passのブログ (情報部屋)

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これは私のことではないんですが、完全リタイア実践中のある50代男性のブログの中で、無職の息子が実家に転がり込んできて、今後のリタイア生活において黄色信号が灯っているという話がありました。

 

それまではスローペースでまったりとしていたブログ内容が、急遽子供が戻ってきたことにより生活が急変して、緊張感のある生活になったのが興味深いです。果たしてブログ主は再び社会に出て働くことを決心するのでしょうか?

 

 

 

 

早期退職にせよ、FIREにせよ、その実現を阻むのは身近な妻だったり子どもだったりするものです。協力してくれる家族であればいいですが、多くはその束縛のない未体験なライフスタイルに不安を感じ、旦那が常に家に居ることにとまどいを覚える妻が居てもおかしくありません。

 

まあ、少なくとも大人である妻ならば、一般的にはどこかで働いている場合も多いので、夫婦だけの生活であれば何かトラブルが発生しても、その場限りであれば一時的には生活もお金も何とかなるものです。

 

しかし、特に子どもが一家に存在する場合においては、学生でまだ働いていなかったり、教育費がたくさんかかったり、成人後も就職に失敗したり、結婚相手と離婚して家に戻ってきたりと、予想外なことがたびたび起きるものです。

 

もし子どもが居なかったり、いても独立して別で生計を立てていられれば、親としては月20万円もあれば暮らしていけるでしょうが、予想外に独立していた子どもが急に戻ってきたり、あるいは引きこもっていたり、学費にお金がかかるという状況であれば、よほどの資産(1~2億円以上)でもない限り、完全リタイアをするのはまだ早いとなるでしょうね。

 

特に肉体的・精神的に疲弊して帰ってきた子どもの場合は、まずは自宅でかくまって休ませることになるでしょうから、しばらく引きこもりのような生活になることも珍しくありません。子どもとはいえ成人をしていれば大人なので、一定の役割や納税義務・保険料支払いなども発生することでしょう。(立て替え払いをすることになる)

 

親としても自分の子どもの健康や精神状態は気になるところですが、お金を一切家にいれずフル体重で全身でもたれかかってくると、生活を支えきるのも大変になります。慎ましやかな生活を望んでリタイアされた方にとっては、自分の子とはいえども「いらぬお客」といったところでしょうか。

 

子どもを持っている限り、扶養の絶対的な義務は成人までで終わるものの、道義的な面倒をみる責任は親が死ぬまで日本国内で生きるにはどうしても残りがちです。

 

リタイアが成功して質素な生活をしていても、周囲の子どもや親族などがトラブルを起こして、何かしらの面倒を見なければならないとなると、周囲に子どもや親族など多い人ではリタイアを阻害する要因を抱え込むことになりそうですね。

 

例の山上容疑者の事件でも、母親をかくまってあげているのは伯父だということで、例え自分がしっかりしていても、周囲との関係次第では生活状況が一変してしまいます。直接的ではない親族などの場合は、どこまで支えてあげるべきなのか悩ましい問題だと言えます。