ここ10年ぐらい前から「セミリタイア」「アーリーリタイア」、そして数年ぐらい前からは、
「FIRE」(Financial Independence, Retire Early)
が巷で言われるようになり、これらを実行及び計画中の方も多いと思います。
私も金銭的に考えれば「FIRE」の部類に入るのですが、資産運用や投資(副業)だけで完全FIREするのはなかなかハードルが高いのも事実。そして、全く働かないとなるとそれはそれで多少のデメリットな問題が出てきますね。
早期退職(&FIRE)で考えられるデメリット⑩
①生活のリズムが多少乱れがちになる
②生活上で動くことが減るために太る
③疲れないので睡眠が浅くなりやすい
④たくさんの人と話す機会が激減する
⑤労働環境の変化にほぼ対応できない
⑥仕事スキルを高めていく機会が減る
⑦労働空白期間が長いと復職しにくい
⑧時代や環境の変化に鈍感になりがち
⑨働けば納めただろう納税がなくなる
⑩周囲の人から白い目で見られやすい
人の働き方(生き方)はそれぞれ違うので、あまりとやかく言うことでもありませんが、もし早期退職した人が持っている得意な分野、または働くことで価値が創造できるスキルがまだ結構あるとしたら、アーリーリタイアやFIREによってそれが全く使われなくなるのは世の中にとって確実にマイナスです。
FIREした人では「ボランティア」や「NPO法人」を立ち上げる人もいるでしょうから、可能な範囲で自分の能力や体力を使って世の中の問題解決に多少の貢献したり、何かしらのサービスすることは、私としても非常に大切だろうなと感じています。そういう意味で「働かざるもの食うべからず」ということわざは重要な意味を持っています。
そう考えると、数千万円ぐらいの資産規模で40代でセミリタイアして、起業・副業やアルバイト、ボランティアや地域活動などに精を出すような生き方なら、世の中一般にもスムーズに受け入れられやすくなりますし、終身雇用から生き方の多様化への移行が徐々に進むのではないかなと期待しているところです。
「働き方改革」は国や雇用者側の持つ社会問題ではありますが、労働者側の意識改革の問題も含まれており、一方的に強いる形では目標実現が難しくなるのも間違いありませんね。10年では解決しない問題でしょうが、次世代や今の子どもたちは終身雇用という働き方はもはや過去の夢物語(遺物)になっているかもしれません。