すったもんだの西武グループ、やっと東証再上場の復帰にこぎつけました。売り出し価格は１７７０円と売り出し価格を１０％程度上回ったということで、まずますの再スタートをきりました。
あと１年早く再上場できたら２０００円台に乗っていたかもしれませんでしたが、大株主サーベラスとの争いは未だ終わらず、必ずしも先行き良好とは言えない状況ですね。
約１０年前に上場廃止になった時は、あちこちのプリンスホテルを切り売りしたり、１兆円を大きく超える有利子債務等が膨れ上がり、堤会長辞任でも大騒ぎにもなりました。
その後はかなりの資産処分や債務圧縮を進めて、サーベラスとの軋轢も生み出しながら、なんとかここまで来たこともあり、非常に長い１０年だったですね。
ライバルの東急や東武などは、ヒカリエやスカイツリーなどの投資で成功を収めていますので、西武としても赤坂や品川の再開発にはこれから社運をかけて取り組むのでしょう。
時価総額では、首都圏では東急電鉄や小田急電鉄に次ぐ規模ということでもあり、今後の沿線価値の向上や都心の新しい複合施設にも期待をしたいところです。
（参考記事）
○西武ＨＤ、東証１部上場 初日終値は１７７０円（ＳａｎｋｅｉＢｉｚ）
http://www.sankeibiz.jp/business/news/140423/bsd1404231940006-n1.htm