資産運用とは敗者のゲーム | Passのブログ (情報部屋)

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資産運用の哲学の基本を説いた古典中の古典ともいわれる有名なロングセラー本を読みました。

敗者のゲーム(新版) なぜ資産運用に勝てないのか/日本経済新聞社

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資産運用で最も重要なことは、勝つことを意識するのではなく、ミスを少なくすることによって良い成績が残せることを本書では示しています。


乱高下する市場に投資して勝つことが目標ではなく、長期の運用プランを持ち、自分の感情に流されないように運用するということが非常に大切だと説いていました。


そもそも、市場で繰り広げる敗者のゲームで負けない方法というのが、「資産運用を一切しないことか、証券会社などがすすめるルールで資産運用をしないこと」と指摘しているところが印象的です。


なお、市場で生き残るための4つの方法とは、

1.体力を駆使する方法 (勤勉に働く)

2.知力で勝つ方法(長期的視野で物事を見る)


3.感情力で勝つ方法(常に冷静にいる) 


4.マーケット情報を丁寧に無視する方法(証券会社の言うことは聞かない) 


結論として、インデックスファンドによって市場平均を買うという投資手法が、国債デフォルトも迫っているような現代でも有効かどうか?ということはちょっとどうかなという印象も持ちます。


また、筆者は利益を生み出さない金などの商品投資も一切否定していましたが、確かに商品投資や為替投資は投機に近い性質を持っているのは当たっているかもしれません。


ただし、世の中の大勢一般の流れる路線や方向性とはかなり違う方向に意識を持って、自ら考えて投資をしていくことの重要性というのは、今の乱世の相場であっても変わりないだろうとも感じました。


負けないように投資をしていくというのは、なかなか難しいんですよね。やってみて負けてみないと分からないような痛みも結構ありますから・・・。