映画「レ・ミゼラブル」鑑賞 | Passのブログ (情報部屋)

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昨日は年末以降に話題になった映画の「レ・ミゼラブル」を鑑賞してきました。

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○レ・ミゼラブル日本版予告編(ユニバーサル・ピクチャー)

http://www.youtube.com/watch?v=NTE8tyTOZxU

今さら説明は不要なぐらいの不朽の名作で、何せミュージカルでも超・有名ですので、この作品を何かしらの形で見ている方も多いと思います。

今回の本映画は主演の1人のアン・ハサウェイが、「夢やぶれて」を歌っていることでも非常に話題になりました。

レ・ミゼラブルとは、日本語では「ああ、無情(悲惨な人々)」という意味でもありましたね・・・。

圧倒的な「格差社会」とフランス革命を題材に「貧困」や「絶望」にうちひしがれながらも、それでも日銭を追いかけて、身や体までも売りながら生計を立てる一般の人達。

あまりにも過酷過ぎる激動の時代の中、魂を叫びながら必死に生きる市民の姿を描いたものでした。

上演が終わっても、泣き苦しみ、イスから立ち上がれなくなっている観客もいるほどでした。(そこまで感情移入しちゃうの!?)

本当に世の中って、何と無情なのでしょうか。

下に落ちれば絶望しかない、上には神などいない

あまりに深刻で絶望的な状況の中、現代の資本主義社会の矛盾さえも想起させる苦々しい展開の中でも、親子愛や友情、仲間の繋がりを人々の情念に訴えかける手法というのは、やはり万国共通です。

市民革命に立ち上がる若者達、しかし、ほとんどの若者たちは銃で撃たれ、屍となり、朽ち果てていく・・・。(子役までもが権力によって銃撃され亡くなってしまうシーンに圧巻!)

思わず天安門事件を思い起こしてしまいます。

悲惨な現実から決して逃れることはできないのですが、それでも必死になりながら、ボロボロになりながらも、厳しい現実に立ち向かっていく主人公たちの悲しい運命と強い生き様に、自らの今の状況を重ねる人も少なくないことでしょう。

メッセージ性の強さはもちろんのこと、音楽性の高さも光るミュージカル映画でした。

ストーリーが多少長編の部分を端折った感も強いですが、それを十分にカバーするだけのトータルとしての完成度の高さで、その見応えは十分でありました。

決して平和ではない今の時代だからこそ、この作品の持つ「人生の儚さ」と、それでも強くしたたかに生きていく「人間の覚悟」は、今を苦しむ現代の人々に伝える苦い薬となるのかもしれません。