カスタマイズできる賃貸物件 | Passのブログ (情報部屋)

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1月30日(月)の「ワールドビジネスサテライト」(TX系列)でも放映していましたが、最近は格安住宅を検索できる物件サイトやカスタマイズ住宅が賃貸では人気を集めているとのことでした。特に20~30代の女性の格安住宅が求められているそうです。

カスタマイズ賃貸住宅というのは、新たな賃借人が入居する際に、壁紙や照明など内装をデザイナーと共に自由に選んだりできるフレキシブルな物件のことをいいます。どうせ数年で貼りかえるのだから、賃借人の好みの壁紙にするぐらいは賃借人とよく相談すればたやすいことだと思いますが、今までそんなことすらも習慣化されていなかったのですから、住宅業界はファッション業界などよりいかに保守的であったかを窺えることができると思います。

私は最新のマンションにこそ琉球畳を採用した和モダン(※注)や、心が落ち着くような「かけじく」みたいな和の書なコーナーがオプションであったらメチャクチャ斬新ではないかと思ってるのですが、最近の不動産屋もオーナーも和室を嫌う人が増えています。(居住者は意外と欲しがっているのに)

※和モダン
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(以下引用)

○脱・賃料値下げ合戦の期待がかかる自由にカスタマイズできる賃貸物件(週刊ダイヤモンド)

http://diamond.jp/articles/-/15853

脱・賃料値下げ合戦の期待がかかる自由にカスタマイズできる賃貸物件  伊藤忠都市開発が賃貸を開始する「アルティス西ヶ原パークヒルズ」の人気動向に不動産業界が注目している。この物件は竣工から2年経つ総戸数357戸の大型賃貸マンションだったが、半地下の居室があったり、間取りが個性的だったりしたことが原因で全体の約25%が空室となっていた。

業界関係者が注目するのは、新たな賃借人が入居する際に、壁紙や照明など内装をカスタマイズできるサービスを導入したからだ。

居住者が退去した後、次の入居者の要望に応じた壁紙を使用するようなケースは以前からあったが、この物件ではデザイン事務所と提携し、プロのデザイナーが入居者と一緒になって居住空間を作り上げる点が大きく異なる。しかも、退去時に原状回復義務もない。

亀山直人・伊藤忠都市開発総合開発事業部課長は「建物を建ててれば入居者が集まる時代ではない」と、カスタマイズサービスを導入した経緯を説明する。

壁の厚さをはじめ大半の賃貸住宅の質は、分譲タイプに比べて劣る。にもかかわらず、新築の分譲住宅では当たり前となった内装の選択でさえ、賃貸物件では不可能なケースが大半だ。その背景には「礼金や更新手数料などの慣習が象徴するように、長年、賃貸住宅は売り手市場で工夫が足りなかった」(中山登志朗・東京カンテイ上席主任研究員)ことがある。

賃貸マンション市況は2008年秋のリーマンショックを境に右肩下がり。たとえば東京23区では1平方メートル当たり賃料は08年が3367円だったが、11年は3062円へと低下している(東京カンテイ調べ)。今や空室を恐れるあまり更新料もゼロが主流となり、一定期間の賃料を無料とする「フリーレント」も一般的になってきた。

厳しい環境下にも関わらず、この物件の賃料は、周辺相場に比べて「約15%高い」(亀山氏)という強気な設定である。じつは、不動産関係者が最も関心を寄せるのは、カスタマイズサービスのような「工夫」によって賃料を上げつつ賃借人を獲得できるのか否かという点だ。

賃料のディスカウント合戦も限界に近づきつつあるなかで、果たして消費者は反応するのか。「借り手も賃料や立地しか見ておらす、賃貸物件に多くを求めていなかった」(中山氏)だけに、関係者は不安と期待が入交りつつ、カスタマイズサービスへの反応を見守っている。

(「週刊ダイヤモンド」編集部 鈴木 豪)