好きなのに聴けない

 

 

 

 

 

 

 

みねさんのXのポストによると、クイーンの楽曲はライブにしろ、スタジオ録音にしろ、コンプレッサー(圧縮)がそこそこかかっているらしい。

 

圧縮をかける⇒音量のムラがなくなる⇒音が均一になる⇒音の情報量が増える。

 

音の情報量が増えるということは、音圧が増すということで、これが疲労を感じている時には、結構ストレスになるらしい。

 

結局、聴き取りにくい音も聞こえるようになった一方で、疲れた体の聴覚には刺激が増してしまうという事なのだろう。



・・・・目からウロコでした。

 

実は以前から、クイーンは好きなのに眠りの音楽にはならない(例外もある)なあと感じていたり、疲労を感じている時には、フレディのライヴパフォーマンスをミュート状態で観ていたりしていた。

 

クイーンの曲、特に初期のものは何層にも重なったミルフィーユ食べてるみたいな感覚に陥る時がある。

 

それが、美味しい、至福と感じられる時なら良いのだが、いっぱい、いっぱいもう食べられない、と思う時もあるということだ。

 

私はこんな時は本当のファンではないのかもと真剣に考えたりしていたニヤニヤ

 

ファンにとって、推しだからという理由だけで、365日、いつでも聴けるというものではないのかもしれない。

 

 

 人生初のクイーンライブは何も覚えちゃいなかった

 

 

 

この音の情報量の話を聞いた時、思い当たるフシがあった。

 

1976年福岡の初ライブ。

 

 

聴覚的に覚えているのは、最初のコンサート・マスターの指揮棒の音につづくボヘミアン・ラプソディの導入部分だけ。

 

音の部分がすべてすっ飛んでいる。

 

フレディの喉のコンデションが悪いなんてこと気づきもしなかった。

 
逆に
 
  • ドラムセットに見え隠れするロジャーのブロンド
     
  • フレディの胸元が大きく開いたブラックの衣装から見える胸毛、何気に横に立つジョン
     
  • 会場がブラックアウトした時に光っていた音響装置のランプ
 
この3つの視覚的な情報はしっかり覚えている。
 
 
おそらく刺激の少ない田舎からやってきた高校生が受け止められる情報はこれが精いっぱいだったのだろう。
 
 
あとはすべてすっ飛んで九電体育館の天井に吸収されていったとみえる。
 
圧縮されまくりのクイーンの音響はあの頃すでに完成されていたのかもしれない。

 

 

 

とにかく、音圧に弱点のあるファンの方々、あなた達は立派なクイーンファンです。

 

 

疲労回復したら、また聴けばよいくらいどっしり構えていれば良い、という結論です。

 

 

それにクイーンの場合はビジュアルを拝んでいるだけでも、十分疲労回復になると私は思っている。

 

半世紀近く前、まだ日本の女子中高生が、歌謡曲アイドルに夢中だった頃、ロック女子という流行語を誕生させた生みの親だからである。