アメリカの住んで本当に長くなった。なにもわからず、英語などまったくしゃべれないのが。１９６８年の春、希望に燃えるヤングマンは片道切符で船に乗った。当時は今と違って簡単にアメリカへ行く観光客などはほとんどいない時代だった。横浜の大桟橋に両親、祖父、弟、友達（スクーバ ダイビングの仲間など）２０数人に見送られて別れのテープの乱舞する中、大海原へアメリカン プレジデント ライン、ウイルソンの巨大な船がドラをぼわ〜〜んぼあ〜〜んと鳴らして岸壁を静かに離れた。
どこかの大学の応援団が見送りに来ていて、太鼓をドンスカ叩いてバンザイ バンザイをしている。そんな時代だった。
アメリカへ行くのは、その頃の月給が１ケ月２万円くらいの頃、船の安い船底でも１０万円以上した。現在に換算すれば１００万円くらいだろう。当時は週６日働くのは普通で１日１０時間以上働かされた。誰の世話にもならず貯金をして船に乗ったのだから、１年や２年で外国に行って帰る者はすくなかった。なにかをやり遂げるまではと、気合が入っていた。
渡米後、まずは語学学校へ昼間は行き、３時に終わると同じビルデングの地下にジムがあり、ここでウエイト トレーニング、それが終わると５時にレストランに入り夜の１０時から週末は１１時まで皿を洗うのがアメリカ最初の生活だった。
このジムにプロレスのマサ 斎藤が試合のない日にはウエイトをやっていて、よく一緒にバーベルを上げたり下げたりしていた。
プロレスラーは女にもてるらしく、時々女の話になって、練習中止、、なんてのがよくあった。彼がそっちも（オレの事）メキシコへ行ってプロレスやったらどうだ、、、なんていう、、、彼があっちは小さくてもいいんだ、、、、覆面被って飛んだり跳ねたりしてればいいんだ、、、なんて言っていたな。
日本から来る観光客相手に、射撃ツアーの会社をやっていた頃、毎日のようにお客さんを車に乗せて射撃場に行く途中、お客さんと会話をする。その時偶然にプロレスの話になり、オレはマサ 斎藤の知り合いだ、、と言ったら、１人の客がオレはマサ 斎藤のオネイサンさんに数学を教わりましたと言っていた。え〜〜オレのネイサンも東京理科大で数学を専攻してから、東京の学校で退職するまで数学の先生をしていたので、偶然だった。年齢も同じくらいでした。ちなみにマサ 斎藤は当時、明治大学の学生で１９６４年の東京オリムピックでは日本代表のレスリングの選手でした。クラスはライト ヘビー級、当時はあましデカいのがいなかったので、プロレスの力道山ジムへ行って稽古をつけてもらい、卒業後はスカウトされて、ハワイ経由でアメリカの西海岸へ、当時の日本人は悪役で２世のキンジ シブヤとタッグを組んで活躍していた。テレビによく出ていた。
彼と飲みに行ったりしたが彼はそんなに飲まず、おっとりしていて、アパートビルなど買って不動産投資など真面目にやっていた。
アメリカへ行く事が決定してから、その前に母親に合って、オレは５〜６年は日本に、けえってこね〜からね、かあちゃん、はいこれ、、といって保険の解約や貯金などで余った金１０万円（現在の貨幣価値にすれば１００万円くらい）を封筒に入れて渡した。母親はにっこり笑って、、そうかい すまね〜な と言ってエプロンのポケットにすっとしまった。
あああーーー本当は、、、、まさし アメリカへ行ったら、金もいるだろうから、持っていけ、、、と いうかと計算していたんだが、、、
ま〜〜いいや うちの親父が商売が嫌いで、その頃は家は金がなかった。母親の実家は戦争で米がなくなる前までは造り酒屋をやっていたので、母親は生まれてから結婚するまでは、金に困ったことなど一度もなかったのだが、親父が仕事を変えるまでの２０数年間、貧乏をしていた。
そんな事で、あっという間にアメリカで半世紀も経ってしまった。そして食い物もだいぶ変わったな〜〜。
もう半分アメリカ人となってしまった。下の料理は典型的？ アメリカ サウスの料理、時々うちでは造ってますな。
昔うんと昔６０年代前半 アメリカのテレビ映画シリーズ ローハイド 若き日のクリント イーストウッドのカウボーイ映画
ローハイド シリーズ 彼が飯時 クックの爺さんの作る料理が この チリ 豆の煮たもの イースト ウッドが ウイシュボンという名の爺さんに また豆かよ~ 爺さんが うれせいな〜文句言うなら食うな、、これがチリ豆の煮たものですが。現在は肉がたっぷり、チーズ、いろんなスパイスも入っていてけっこう、うまいですよ。チリ ドッグはソーセージとチリを入れた、アメリカ人に人気のある食い物です。
これは南部の食い物で、テキサス州からニューメキシコ、アリゾナ、などのサウスの食い物でいまでもポピュラーなんですよ。
ここカリフォルニア州でもけっこう食ってます。
