先月、静岡県沼津市出身の俳優・磯村勇斗さんが発起人となった「第1回しずおか映画祭」に行ってきました。

チケットぴあで発売されたチケットは数分で完売。
幸運にもチケットを確保できた私は、ワクワクしながら会場へ向かいました。

この日の上映作品は、昨年逝去された原田眞人監督の追悼上映でもある「駆込み女と駆出し男」

そしてなんと!
上映前にはスペシャルゲストとして戸田恵梨香さんが登壇されました。
正直に白状すると、戸田さん目当てにチケットを取りました(笑)

印象的だったのはトークショーでのやり取りです。
磯村さんから、

「戸田さんはどうしてそんなに芯があるんですか?」

という質問が投げかけられました。

その時、戸田さんは少し考えるようにして、

「死への恐怖があるからだと思います」

と答えられたのです。

聞けば、幼少期に阪神淡路大震災を経験されていたとのこと。
ご近所の方々が亡くなる姿を目の当たりにし、生と死がとても身近なものだったそうです。

またミャンマーで医療活動を続けている医師の話にも触れながら、1つ1つの質問に丁寧に答えておられたのが印象的でした。

その姿を見ていて感じたのは、スター女優としての華やかさよりも、一人の誠実な人間としての姿でした。

ただケイシー贔屓の私は内心、

”死への恐怖があるなら『転生の秘密』を読めばいいのにな〜”
などと思っていました(笑)

それと同時にどこかホッとした気持ちにもなりました。

あれほど美しく聡明で演技力にも定評があり、素敵なご家族にも恵まれている。

はたから見れば何も悩みなどなさそうな方です。
(いえ摂理としては誰にでも悩みはあるとは思うんですが💦)

それでもやはり、人は人。

戸田さんもまた、生きることや死ぬことについて考えながら歩いている1人の人間なのだなと思いました。

そういえばいまNetflixで話題の「地獄に堕ちるわよ」で主演の細木数子さん役のオファーが来た時、

「私は何役ですか?」

とマネージャーさんに聞き返したそうです(笑)

そして、

「私には絶対理解できない人だと思いましたが、頑張って演じました」

と語っておられました。

なんだかその率直さも戸田さんらしくて素敵でした。

トークショーの時間はあっという間に過ぎ、やがて「駆込み女と駆出し男」の上映が始まりました。

2015年の公開当時にも観た作品でしたが、今回はまた違った気持ちで観ることになりました。

あの頃の私は何を考えながら観ていたのだろう。

場面ごとに、過去の自分と静かに対話しているような気持ちになりました。

映画ももちろん素晴らしかったのですが、私にとってこの日の一番の収穫は、戸田さんの”死への恐怖”という言葉だったかもしれません。

人は誰しも悩みを抱えながら生きている。

そんな当たり前のことを、改めて思い出させてもらった1日でした。

*映画上映後にはサプライズでAぇ! groupの末澤誠也さんも登壇。私は完全に「どなた?」状態でしたが(笑)、とてもお顔立ちの整った方で驚きました。今秋公開予定の映画「メンター」で磯村勇斗さんとダブル主演されるそうです。