6,7年前、近くの図書館で何気なく手にしたのが、宮尾登美子さんの「松風の家」でした。すっかり

宮尾さんの本に魅せられて、本棚に並んだものを、片端から借りて読みました。その中でのベスト3は、

「きのね」「序の舞」「蔵」でした。どれも、逆境の中で敢然と生きてゆく女性に憧れ、共感したからだと思います。最近は、全く宮尾さんの本を読まなくなりましたが、だぼはぜさんのお陰で、あの頃のなんとも言えない感動がよみがえってきました。

 いま、「坂の上の雲」を読んでいるのですが、あの頃の国の指導者たちが、人々の命を紙屑のようにあつかっているのを読むと、怒りで読む気が衰えます。8巻買ってしまったで読むつもりでは、いるのですが・・。                             (登美)

                              

今年の2冊めは、「松風の家」宮尾登美子を読みました。

千利休から12代、13代と続く茶家の話です。舞台は明治初期から大正への移り変わり、茶家も維新のあおりで、その日の生活にもほんとうに貧した様子、でも伝統を守り、なんとか家を再興する。

主人公は茶家であり、登場人物の一人、由良子のご主人が亡くなる場面を、歯医者の待合室で読んでいて、泣けました。気ずかれないように、何回もハンカチで眼をぬぐい、ちょっと恥ずかしくもありました。

この作家の「櫂」と「一弦の琴」はだいぶ前に読みましたが、久しぶりに読み、読み始めると、ぐいぐいと引き込まれ、気分の良い読後感でした。あらためて宮尾登美子って素晴らしいい作家だと思いました。1/18 ーだぼはぜー

 もう20年来の「自然観察会」の仲間と氷川神社へ初詣に行ってきました。司馬遼太郎の「街道をゆく 赤坂散歩」を読んで、司馬さんが褒めたたえていた氷川神社へぜひ行ってみたいとおもったからです。

日枝神社(山王神社)から氷川神社へ、一ツ木通りから豊川神社まで足を延ばしました。

 司馬さんが、まことに気分がいいと書いていた境内も、実にすっきりとして神寂びた色気さえ感じさせると、べた褒めの拝殿も社殿も静かに鎮まっていました。この神社ができる前は、この地は赤穂の浅野

内匠頭の夫人が、夫の菩提を弔いつつ余生を送った所だそうで、私はその方に心が引かれました。

清々しい気分になったのは、そのせいかもしれません。       (遼子)