コンサルタント(設計監理者)へのリベートだけでなく、その担当者個人に対してリベートが支払われているという話も珍しいことではありません。工事の間、各工程でさまざまな検査が必要になってきますが、コンサルタント(設計監理者)の担当者を抱き込んでおけば、検査をスムーズに通すことができるからです。ひどい担当者になると、リベートがなければ検査を通さないということもあるくらいです。
コンサルタント(設計監理者)へのリベートが10パーセント程度支払われるのに加えて、コンサルタント(設計監理者)の担当者にも、見積金額の数パーセントにあたるリベートが流れます。担当者へのリベートは、主に「接待」という形でも多く行われているようです。
ほかにも、設計者が適正に施工が行われているかどうかの検査などをする「工事監理」という業務があります。監理者は、夕方にマンションへやってきて、ヘルメットをかぶり、足場から写真を撮影するだけです。
そして、検査に合格するか否かは、実際の施工内容が問題ではなく、工事業者が設定する夜の会食と接待にかかっています。そのため、工事業者は監理者に対して最高のもてなしをしなければなりません。
設計者としては、すでに会社ぐるみでリベートを受け取っていますので、そうしたことに何も疑問は持ちません。工事業者としても、談合とリベートで受注できた仕事ですので、設計者の機嫌を損なわないようにさまざまな手段を講じます。こうしたでたらめなことがまかり通っているのが、談合・リベートにまみれた物件の特徴でもあります。
こうなると、損をしているのは何も知らない発注者の管理組合だけです。管理組合が無知であることをいいことに、こうした背任行為がまかり通っているのが現実なのです。