道連れ工事とは | マンション管理組合コンサルタント ㈱CIP須藤桂一の日記

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破綻する長期修繕計画の改善、マンション管理委託品質向上や大規模修繕工事のムダやムラを適正化する管理組合コンサルタントをしています。

 皆さんは「道連れ工事」という言葉をご存知でしょうか。足場がないとできない部分の工事は、大規模修繕工事の際に一緒に行うことが期待されますが、それを道連れ工事といいます。

 

 たとえば、バルコニーの中の工事を、大規模修繕工事と関係のないタイミングで実施しようとすると、玄関から室内経由で出入りしなければ工事ができません。そうした部分は大規模修繕工事に合わせて徹底的に行うことが大切です。

 

 一方、共用廊下などは道連れ工事ではなく、単独で工事ができる部分です。同様に、屋上防水も単独で工事を行うことが可能です。「屋上防水は足場がないとできないのではないか」と思われることも多いのですが、屋上が「陸屋根」という平らな屋根の場合には、一般的に道連れがなく、足場がなくても単独で工事ができます。

 

そのため、もし屋上防水の状態がよく、まだ5年程度先送りできるのであれば、大規模修繕工事の際に一緒に実施する必要はありません。

 

 注意したいのは、工事の部位や工法で保証年数が異なるという点です。たとえば、防水などは5年や10年保証が一般的ですが、鉄部塗装の保証期間は2~3年となります。

 

 ところが、保証期間と期待対応年数は異なります。一般的に、パソコンや家電製品の保証は1年ですが、実際には3年や5年程度使うのが普通ですし、それよりもっと長い期間使うことも珍しくはありません。それが期待対応年数です。つまり、大規模修繕工事においても保証期間だけにこだわらず、期待対応年数という部分で考えるといいでしょう。