長期修繕計画上にある大規模修繕工事の費用 | マンション管理組合コンサルタント ㈱CIP須藤桂一の日記

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破綻する長期修繕計画の改善、マンション管理委託品質向上や大規模修繕工事のムダやムラを適正化する管理組合コンサルタントをしています。

 マンションの長期修繕計画には、大規模修繕工事で想定される工事費が概算価格で記載されています。新築マンションの場合、1回目の大規模修繕工事で、1戸当たり100万~150万円で計画されているところが多く見受けられます。

 

 たとえば、総戸数が100戸のマンションの場合は、工事費は1億~1億5,000万円になります。マンションには給排水管、エレベータ、機械式駐車場など、さまざまな設備がありますが、これらの修繕周期はおおむね20~30年の範囲なので、1回目の大規模修繕工事では、たいていこうした設備の修繕工事はともないません。

 

 この1戸当たりの金額が100万~150万円という工事費は、あながち間違った金額ではありません。数字はあくまでも概算の計算値ですし、少し余裕を持たせた金額で設定していると見ていいでしょう。また国交省も大規模修繕工事の戸あたりの単価など統計をとっています。参考にしてもいいでしょう。

 

 また、マンションの戸数や1戸当たりの専有面積など、諸条件で当然変わってきますので、長期修繕計画に表されている大規模修繕工事の工事費は、修繕積立金を考えるための「超概算」と考えて、あまりその精度や各工事の詳細な単価についてまで検討する必要はないと思います。

 

 上記の工事周期はあくまでも長期修繕計画表上のものです。第1章で説明したように、現実の大規模修繕工事はできるだけ先送りするほうが経済的になることを念頭に置いて、工事の検討や計画を進める必要があります。