大規模修繕工事 塗装工事あれこれ | マンション管理組合コンサルタント ㈱CIP須藤桂一の日記

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破綻する長期修繕計画の改善、マンション管理委託品質向上や大規模修繕工事のムダやムラを適正化する管理組合コンサルタントをしています。

外壁塗装は、建物の美観を向上させるたけでなく、躯体コンクリートを塗膜で保護し、中性化を防ぎます。

この塗装は下塗り材と仕上材に分類されています。

まず、下塗り材は「薄塗り」と「厚塗り」に区分けされます。

「薄塗り」とは、ウールローラー(中毛ローラー)という毛のあるローラーに塗料を含ませ塗る方法で1㎡(平方メートル)に対して0.3~0.6kg/㎡を塗りつけていきます。文字通り、薄く塗りますので材料の資料料も少なく、コストも安くなります。既存の模様は変わらずに仕上げることができるのが特徴で、特に外壁のひび割れや補修が少ない建物には良い工法で、プレキャストコンクリートという工場で製作され、現地に運び込まれて組み立てられた施工精度の高い躯体には適した下塗り工法です。




「厚塗り」とは、マスチックローラー(多孔質ローラー・ 砂骨ローラー)という穴の空いた特殊なローラーで模様をつけながら厚みをつけて塗る方法で1㎡(平方メートル)に対して0.8~1.5kg/㎡を塗りつけていきます。波型の模様が付くのでひび割れが多い建物や下地の補修が多く、補修跡を目立たせないようにするには最適な工法です。材料を通常より多く使用するのでコストは薄塗り工法に比べて高くなります。基本的にはモルタルやコンクリート壁、ALCに使用される工法です。




下塗りは塗装を長持ちさせるためにはとても重要な役割を果たしているので建物の状態に合った方法を選定することが必要になってきます。

ここでのポイントは、設計時点で「厚塗り」と指定をしているにも関わらず「薄塗り」で仕上げられている改修工事を見かけます。いわゆる手抜き工事となりますのでチェックが必要です。

そして仕上材は、アクリル塗料、ウレタン塗料、シリコン塗料、フッ素塗料等があり、期待対応年数はアクリル塗料<ウレタン塗料<シリコン塗料<フッ素塗料となりフッ素塗料が最高峰とされていますが、単価もアクリル塗料<ウレタン塗料<シリコン塗料<フッ素塗料となっていて、フッ素塗料単価は高いとされていて、現在マンション管理組合の大規模修繕工事では、ウレタン塗料またはシリコン塗料が主流となっています。

どの塗料も1回塗りだと仕上がりが悪く、2回塗りが通常の仕様となっています。2回塗りが正しく行われているのか?色を微妙に変えて施工してもらうと、仕上材の2工程が素人でもチェックしやすくなります。

大規模修繕工事に望まれている管理組合では、是非一読をしていただければ幸いです。