ナンバー1とナンバー2 | マンション管理組合コンサルタント ㈱CIP須藤桂一の日記

マンション管理組合コンサルタント ㈱CIP須藤桂一の日記

破綻する長期修繕計画の改善、マンション管理委託品質向上や大規模修繕工事のムダやムラを適正化する管理組合コンサルタントをしています。

数年前、コダックがチャプター11(日本の民事再生法に相当)を申請した。

写真フィルムで一時代を築いたイーストマン・コダックの経営破綻が米社会で衝撃を広げている。

かつて世界を席巻した「フィルムの巨人」がデジタル化の大波にのみ込まれた構図は、ひとつの時代の区切りを印象づける。写真文化を普及させ、映画など米カルチャーを支えた足跡も小さくないが、再建の道筋は多難だ。

ここで、取り上げたいのが「富士フイルム」だ。

コダック社と、同じ境遇でありながら、デジタル化の急速な波をしっかりと捕らえながら、大きく事業転換・構造改革を果たした。

まだ改革の道半ばではあると思うが、これまでも、相当思い切った構造改革をやろうというんだから、反対もたくさん出てくるし、また新規分野もどこに投資するかで意見も割れたという。

そこで会社の経営資源を全部洗い出し、市場を徹底分析して、ここぞという分野を定めて投資したんです。

例えば液晶用の材料、インクジェット、化粧品、医療機器、医薬品といった分野です。

自前でやっていては機を逸するので、積極的にM&Aを働きかけ、インクジェットプリンターのヘッドで世界一の会社を買収し、そして、医療のITシステムの会社や製薬会社など、合わせて三十社近くを買い、この十年間で六千億円くらい投資したらしい。

6千億円ですよ!投資先を間違えたら、間違いなく会社が傾く、莫大な金額です。

すばらしい経営判断だと思う。

そこで、富士フイルム社長・CEOの古森重隆氏のコメントです。

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何が当たるのか、読みに読んで決める。決めたらやる。経営者として、百の判断をしたら百間違えないつもりで私はやっています。絶対間違えないぞと。

そのためにはいろいろ情報も必要ですが、それが全部揃うまで待っていては機を逸してしまう。不完全な情報から本質を見極めなければならないから確かに難しい。

私も一つ、二つは間違えました。会社の存続に関わるような問題ではありませんでしたが、その程度で済んだのは、やはり百決めたら百間違えないという気魄(きはく)と精魂を込めてやっているからです。

そうやって毎日仕事をしていると、もう本当にヘトヘトになりますよ。
社長になんかなるもんじゃないなというのが実感ですね(笑)。


しかし社長になったからにはそういう姿勢で臨まなければなりません。
間違えるのが人間だと言っているようでは経営は務まらない。
昔の侍なら間違えたら腹を切らなきゃいけないわけで、それくらい決死の覚悟でやらなければならないと思います。

だから組織のナンバー1とナンバー2の一番の違いは責任の重さです。

ナンバー2も相応の責任は負っていますが、まだ竹刀の勝負だと思います。
間違えてもまだ自分の後には社長がいるという思いがどこかにある。

しかしナンバー1が間違えたら会社が傾いてしまう。
その差はとてつもなく大きいですよ。

だからナンバー1である経営者は、いつもヒリヒリするような緊張感、恐怖感の中で真剣勝負をしているわけです。

気魄(きはく)も違いますよね。
使命感も責任感も違う。
まぁそうならざるを得ないわけですが。

やっぱりナンバー1とナンバー2以下の
意識の差は拭いきれません。
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身につまされるお話です。