理事会と修繕委員会の意思疎通 | マンション管理組合コンサルタント ㈱CIP須藤桂一の日記

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破綻する長期修繕計画の改善、マンション管理委託品質向上や大規模修繕工事のムダやムラを適正化する管理組合コンサルタントをしています。

先日お伺いさせていただいたマンションでは、理事会と修繕委員会の意思疎通が全くできていなかった。

理事会からは修繕委員会に理事長が出席し、修繕委員会では修繕委員の一人が理事になり、この人事交流で十分な意思疎通やコミュニケーションが取れているものと思い込んでいた。

しかーし、現実はそう甘くはない。そんなもので到底理事を説得できるものではなかった。そんな程度では、理事長や修繕委員の理事が自分で、内容を理解するにとどまり、理事会や修繕委員会の意思疎通ができるものではないと思うべきだ。

特に大規模修繕工事で、数千万円・数億円という工事費を出費する場面では、理事会に対しては、かなり大げさにアクションを起こす必要がある。

当たり前の話だが、総会に上程をするには理事会で決議を取ることが必須だが、理事以外の修繕委員は、その理事会決議の場面で1票もなく、指をくわえてみているしかない。

大規模修繕工事は管理組合にとって一大イベントで、修繕委員会で決めたがことを簡単に理事会や総会で追認とはいかないのが通常だ。

そこで、修繕委員会からは、理事会に対して、報告・連絡・相談を怠らずに、できれば、理事会の時間の半分以上の時間をもらい、事前に議題を理事会に提出をし、大規模修繕工事について、真剣に理事会でも議論を交わしていく必要があるだろう。

そんな連携プレーをしなければ、修繕委員は「理事会は何も協力してくれないし、オープンにやっている修繕委員会に出席もしてくれない」という不満になり、理事会サイドでは「修繕委員会は勝手なことを密室でやってばかりで、修繕委員会で決定したことを理事会でろくすっぽ説明しないで追認しろとは何事だ」とお互いの溝が深まり、理事会vs修繕委員会の構図になる。

事後保全や小修繕は、あまり意思の疎通や連携は大切ではないかもしれないけど、大規模修繕工事や設備の更新工事など大きな出費がある場面で、かなり重要視していただきたいことは、「理事会と修繕委員会の意思疎通」ということだ。

強く念頭において活動をしていただきたい。