「桜の写真が教えてくれたこと」 | マンション管理組合コンサルタント ㈱CIP須藤桂一の日記

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破綻する長期修繕計画の改善、マンション管理委託品質向上や大規模修繕工事のムダやムラを適正化する管理組合コンサルタントをしています。

「桜の写真が教えてくれたこと」

  佐藤勝人(サトーカメラ専務)
 
  『致知』2013年6月号
  特集「一灯照隅」より


写真の価値というのは単に上手い、下手だけではありません。
その一枚一枚に撮った人の様々な思いが込められているんです。

一昨年の春、アソシエイトの企画で
「桜のフォトコンテスト」をやりました。

みんなで入賞作品を選んでいた時、
明らかにアングルの悪い写真が一枚あった。

結局、その写真は選ばれず、コンテスト終了後、
持ち主に返すことになりました。

その方がお店に来た時に


「どういうイメージで撮ったんですか」


と聞いたんです。すると、


「実は……、病気で長期入院している母が
ベッドから撮ったものなんです」


と打ち明けてくれました。

聞くと、寝たきりのお母さんの
数少ない楽しみの一つが
病室の窓から年に一度だけ見える桜だった。

一年中桜を見ていたいというお母さんに、
息子さんはデジカメをプレゼントしたそうです。
お母さんはそれから毎年、
そのカメラで桜を撮影するのを楽しみにしていた。

息子さんが


「お母さんが撮った写真、サトーカメラの
桜のフォトコンテストに出しといたよ。
 入選するといいね」


と言うと、お母さんは嬉しくて
ボロボロ泣いていたそうです。


私たちはすぐにその写真を特別賞にしました。
間もなくお母さんは亡くなられましたが、
その桜の写真をお葬式の時にも飾ってくれたそうです。

その後、息子さんがお店に来て、
深々と頭を下げながら


「ありがとうございました。
 母は生まれて初めてのフォトコンテスト入賞に
 本当に喜んでいました。

 サトカメさんのお陰で
 天国に行くことができたと思います」


と。その瞬間、我われは


「想い出をキレイに一生残すために」


をずっと追求していこう、と
改めて確認し合いました。