日本全国のインフラを、これに切り替えるには大げさな工事が必要だと思うけど、これで、大きな節電効果が期待できそう。
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世界最高レベルの2万ボルトの電圧に耐えられる変電設備用の半導体素子の開発に、京都大工学研究科の木本恒暢(つねのぶ)教授(半導体工学)の研究グループが成功した。電力会社が電力を送る際に生じる変電時の電力ロスを少なくすることが可能で、大きな節電効果が期待されるという。ベルギーで3日開幕した国際会議で発表する。
木本教授によると、半導体素子は変電設備などに使われ、現在主流のケイ素を材料にした素子の耐圧は6000~8000ボルト。今回は、炭化ケイ素を使い、素子の形状を工夫するなどして倍以上の2万ボルトの耐圧に成功したという。
素子の耐圧能力が上がるほど電力の変換効率も上がる。6600ボルトの高圧電線から一般住宅用の100~200ボルトに変換する設備の場合、安全性確保のために電圧の約3倍の2万ボルトの耐圧素子が必要とされる。現在は、複数の素子をつないで段階的に電圧を下げているが、そのたびに10%程度のロスがある。耐圧2万ボルトの素子を使えば、ロスを少なくすることが可能という。
木本教授は「変電に伴うロスは国内全体で年間800億キロワット時と試算されているが、耐圧2万ボルトの素子で1~2割を減らすことが可能ではないか。10年以内に実用化させたい」としている。