5月28日 12:24 本部
「あんた私達が作った武器使ってないってどういう事よ!?」
本部を散歩している最中、俺は秋根に捕まった。
否、捕まったと言うより、ばったり会った瞬間嫌な顔された。
因みに時也は疑問を浮かべた表情と嫌な表情を顔に出している。
「しらばっくれて無いでよね!」
俺には何の事かまったく解らない。その前に理解したくない。
「AS-20DとAS-20SSS戦場に出てから一度も使ってないでしょ!」
あっ、それね?確かにまだ使ってないな。
「速水は渡されたら直ぐに使うお利口さんなのにねぇ…」
世の中易しい人間と易しくない人間二つ存在するんだよ。この人はそんな事も知らないのか?俺はどっちでもない!
「とにかく!次の作戦ではちゃんと使うようにね?」
そう言って秋根はここから立ち去った。仕方ないから次の作戦で使ってやるか。
『各隊員は直ちにブリーフィングルームに集まってください。』
呼び出しか…嫌な予感がするな…
俺は急いでブリーフィングルームに向かった。また正司の野郎に何か言われるのは御免だ。
その後から晴斗と瑠璃華もブリーフィングルームに集まった。
「・・・・・」
(晴斗…やっぱり浮かない顔してるな…)
晴斗が浮かない理由は俺には分かる。本人から聞いた話だからな。何日か前に俺達が助けた…名前は確か霧香だっけ…?
その子が晴斗にEDFに入ると告げたらしい。勿論晴斗は強く厳しく反対した。
それから、彼女との関係が危うい状態に陥ってしまった。
…その前に、何でEDFは民間人から募集を掛けてやがるんだ?
その事に関しては正司に文句を付けたが、正司は民間人からの募集に反対している。
初香さんからの話だと正司はその事に関して会議が終わった後に文句を一人で言っていたらしい。
「皆、集まったな。これからブリーフィングを始める。これは大事な事だから良く聞いてくれ。」
確か真二の野郎がちゃんと聞かなかないって流星から聞いた覚えあるな…
「昨日、アメリカへとジェノサイド砲を積んだ輸送船がインベーダーの攻撃により沈没した。」
輸送船が撃沈した事を聞かされて周りの隊員がざわめく。
「EDF上層部はイージス艦を五隻。その他にも巡洋艦と駆逐艦を何隻か護衛に着かせた。
EDFは万全な体制で護衛に着いていたが、その全てがインベーダーの攻撃により打ち砕かれた。」
モニターに映ってるのは攻撃される前の艦上からの撮影だろう。
しばらく見ていると艦隊上空にインベーダーのマザーシップが姿を現した。
(砲台が…生きている!?)
俺は映像を見て驚愕した。
マザーシップが生きている。マザーシップ自体が現れるのは何んの違和感もない。
奴は晴斗が放ったプロミネンス砲で破壊された筈だ。それなのに何故生きているかだ。
「おい、マザーシップの砲台が生きている?」
「そんな。砲台はバスター隊によって破壊された筈なんじゃ…?」
周りの隊員もジェノサイド砲の存在に驚愕していた。
「話は止めろ。この映像だが、ジェノサイドキャノンを放った形跡は全く見られない。
奴等の主力、円盤は基より、奴等は四足の歩行戦車を投入して来た。」
映像を見ると歩行戦車が降下されてるのが見えた。
何機か投下されて艦隊に攻撃を仕掛けている。勿論艦船は迎撃を試みるが、映像はここで途切れてしまった。
「映像はここで途切れて艦隊がどうなったかはその時点では不明だったが、後に艦隊は壊滅したと聞いた。」
あんな物が投入されるなんて…
「しかも、最悪な事に…現在その歩行戦車がここ日本に接近しているとの情報が今入った!
今はまだ視認できるエリアまで到達してない。我々は今の内に防衛線を配置する!各員出撃だ!」
俺達は必要以上な情報は聞き取る事ができなかった。今の時点では仕方ないが…。
14:02 津川浦
俺達EDFは津川浦海水浴場に到着した。周りを見れば既に最寄のEDF支部が防衛線を敷いていた。
砂浜には即席のトーチカが組み立てられていた。勿論敵の侵攻を遮るように砂浜には掘り出した跡がある。
後衛の方では機銃が配備され、数少ない戦車も陣形を整えている。
俺は今、砂浜で『おい時也!お前何で前衛の方に居るんだ!』
晴斗からの無線によるツッコミを聞き受けてしまった。
『俺達は最終防衛ラインで迎撃だろ!何で一番前に居る!』
「晴斗、理由はただ一つ。一歩たりとも通さない為だ。」
『お前本当に無茶な野郎だ!相手は情報不十分な敵なんだぞ?』
「情報不十分だからこそ俺が相手するんだろう?」
『…はぁ。』
晴斗は限界に来てしまったのか溜め息を吐いた。
「正司、奴等が来たぞ。」
『遂に来たか…歩行戦車…』
望遠鏡で海を眺めていると、遂に奴等は来た。
「敵は円盤部隊も居やがる。」
『そうか。こちらは今情報収集している。情報が解ったら随時報告する。だから耳の通路しっかり確保しておけ!』
たまには洒落た事を言うな…最後の方だけだが…
『こちら本部。当作戦は支部長からの支持を受けろ。繰り返す。最寄りの支部長からの支持を受けろ。』
正司は無線を切った。
『本部から来た友軍部隊。聞こえるか?こちらはEDF津川浦支部の支部長だ。当作戦で指揮する事になった。』
無線からは津川浦支部の支部長の声が聞こえた。
『現在敵はここ津川浦へと上陸しようとしている。一機たりとも上陸させてはならない!』
周りの隊員は武器を構えて迎撃態勢に入る。
『各員戦闘開始だ!』
『志村班了解!』
『木田班了解!』
『三橋班了解!』
『景山班了解!』
『池内班了解!』
『神城班了解!』
無線からは支部の隊員の声が聞こえて来た。
『バスター1-3了解!』
『ガンナー1了解!作戦を開始する!』
『アターック!』×3
~晴斗視点~
「まったくあの野郎…」
俺は固定された機銃を手にして円盤が射程位置に来るのを待っていた。
時也の奴は本来最後尾で防衛をする筈が、アイツは最前線で戦闘を開始しやがった。リーダーがあの様じゃ…まぁ、アイツが死なないの解ってるから良いか。
オマケに瑠璃華はまだ作戦エリアに到着していない。話を聞けばここ最近瑠璃華との交流が少ない様な気がするな…
「円盤が来やがったぞ!」
『各員!敵はイージス艦を沈めた恐ろしい奴だ!注意しろ!』
円盤が射程位置に入り俺は固定式機銃の引き金を引いた。銃口からは無数の銃弾が放出され、その反動が自身の身体に負荷を掛ける。
その代償として放たれた銃弾は見事に円盤を落としてくれた。
俺は固定式機関銃砂浜まで到達した円盤を落としている。
『歩行戦車はまだ上陸していない。こちらカリバー戦車隊。攻撃して良いか!?』
『許可する。』
支部長は戦車隊に戦車部隊砲撃の許可を下した。
戦車は起動して砲台を海の方へ方向を定める。
『撃ち方始めぇぇぇ!撃てぇぇ!』
砲台からは砲弾が何発かが放たれて付近に居た俺は轟音に耐え切れず耳を塞いでしまった。
「…やべぇ。耳栓持って来るの忘れた。」
俺はもう一度固定式機関銃を手にして海に向かって攻撃を仕掛ける。
~時也視点~
轟音に釣られて最終防衛ラインの方を見る。戦車隊が攻撃を開始したのが分かった。
ただ、その全ての攻撃が当たる訳がない。戦車隊と歩行戦車の距離は長く当たる確率が低い。
俺は円盤の攻撃を避けてSG-5で反撃。円盤を破壊し、俺は海の方へ目をやる。
戦車の砲撃が一機の歩行戦車に着弾した。
「嘘だろ…?」
砲弾一発が歩行戦車の装甲に直撃した筈だ。なのに歩行戦車は体型を爆発で傾けただけで再び態勢を立て直した。
『撃てぇ!一機たりとも上陸させるな!』
即席の塹壕から砲撃が開始された。放たれた砲弾はミサイル性能が備わっており狙いを定めた方へとミサイルは飛んで行く。
行き先は歩行戦車。歩行戦車はミサイルに着弾するが、体型が傾くだけでまた態勢を整えた。
『攻撃が効きません!』
『もう一度攻撃だ!装填急げ!』
一機の歩行戦車が今にも砂浜に上陸しようとしていた。その前方に居る隊員達は武器で歩行戦車を迎撃している。
すると歩行戦車上部の触覚の先端部分が青く光り出した。
「何する気だ…アイツ?」
触覚からは青い光が放たれた。その青い光は自機を迎撃している隊員を吹き飛ばした。
『仲間が砲撃にやられた!』
「チッ、あの野郎!」
俺は全速力で上陸した歩行戦車に接近した。そして俺は背中に背負っていたゴリアス-DDを左手で構え、SG-5を右手で走りながら引き金を引いた。
ドオォン…ドオォン…バァンバァン
放たれた弾薬は歩行戦車の装甲に着弾する。激しい砲火を受けても奴は体型を傾けただけで何の反応も…、
(煙…?)
敵は微かだが視力の良い奴でないと見えない黒い煙が放出していた。俺は半信半疑でSG-5の引き金を引いた。
バァン…
弾は装甲に当たり火花を散らした。歩行戦車が放出する煙の量が少し増している。
「支部長。歩行戦車はダメージを喰らい黒煙を上げている。」
『攻撃を続けろ。』
俺はSG-5で歩行戦車を攻撃した。攻撃されるに連れて奴が放出している黒煙は濃くなっている。
すると奴の下部の出っ張った部分が回転し始めた。その部分からは無数の銃弾が放たれた。
「くっ…」
俺は銃弾を喰らわないように全力で走り出す。銃弾は走る俺を追う様に攻撃する。
俺は走りながらゴリアス-DDで攻撃を仕掛けている。時機奴の銃撃は治まって行った。
「随分やらしい作りをしてるな!」
俺はSG-5で下部の砲台を攻撃した。無数の銃弾は下部の砲台に激しい火花を散らして、攻撃を喰らった機体は爆発を起こし態勢を崩して本体は火を噴いて砂浜に接触した。
時也は歩行戦車を一機破壊する事に成功した。
しかし、既に別の歩行戦車は別の場所へと上陸していたのだ。
歩行戦車は上部の触覚を青く光らせて光弾は迎撃している隊員に攻撃をした。砲撃を喰らった部隊には死傷者が出てしまった。
「撃て!撃ちまくれ!」
「ファイヤー!」
四人の歩兵隊員、その内二人はAS-18RRの引き金を引いてもう二人はSG-4の引き金を引いて攻撃を仕掛けた。銃弾と敵の装甲は強く接触して火花を散らした。
「ぎゃあぁ…」
背後からの円盤の攻撃により一人の隊員が射殺された。
「この野郎!」
一人の隊員は円盤に向けてSG-5の引き金を引いた。
「うぎゃあ…」
三人の歩兵隊員は歩行戦車の銃撃により射殺された。
「ここが突破されたら終わりだ!撃てぇ!」
即席のトーチカから機関銃による攻撃が行われていた。もう一人の隊員がゴリアス-Dで歩行戦車を攻撃した。歩行戦車は黒煙を上げ始め、さらなる迎撃を受けて徐々に吐き出す黒煙の量が増えて行った。
歩行戦車は上部の触覚を光らせた。
「させるか!これで止めだ!」
一人の隊員がSNR-227で狙撃。撃たれた歩行戦車は爆発を起こして倒れ込んだ後に爆発した。
歩行戦車の破壊に浮かれていたら円盤二機が接近して浮かれてた隊員二名が肩を撃たれて倒れ込んだ。
SNR-227を持った隊員は攻撃して来た円盤を狙撃して破壊した。もう一機の円盤はレーザー砲で反撃して来たが、スナイパーは急いでレーザー砲を回避した。
もう一機の円盤はもう一人のスナイパーにより撃墜された。
~晴斗視点~
俺はSNR-227で狙いを定めて円盤を落とした。
「晴斗!時也がジープに置いてあったAS-20SSS使って良いか?」
結城が時也の武器を使いたがっていた。別に良いか…その前に開発部から使えって言われてなかったか?
「良いぞ!使うも使わないもお前次第だ!」
「じゃあ使わしてもらうぞ?」
俺はもう一度SNR-227で円盤を攻撃した。
「晴斗く~ん!」
「今度は神楽か…どうした?」
「ジープに置いて行かれたAS-20D使って良い?」
「そいつは俺の武器じゃねぇ!使いたいなら時也に聞け!」
「分かった!」
神楽はAS-20Dを持って移動して行った。
『こちらガンナー1。砂浜へ移動する。』
流星達は砂浜へと移動して行った。
「こちら速水。また歩行戦車の砲撃だ!避けろ!」
歩行戦車は最後尾の存在に気づき、上部の触覚を光らせて光弾を放って来た。
ズガァーン
「ヴぁ…」
固定式機関銃を構えていた隊員が光弾に直撃してやられた。勿論機関銃も滅茶苦茶にされた。
「あの野郎!」
俺は輸送車両からある物を三つ引っ張り出して来た。
組み立てられた機銃を適当な場所に設置して他の三つも適当な場所に設置した。
「これ喰らってな!」
俺はスイッチを押した。チュインとした音が聞こえたと同時に一つの機銃は自動で動き出した。銃口からは無数の銃弾が休みなく発射されて歩行戦車の装甲に激しく火花を散らす。
もう一度スイッチを押してもう一つ、さらにもう一度押してもう一つが作動した。
武器の名はセントリーガンの初期機ZE-GUN。人の手を加えず自動で旋回する優れた兵器だ。
無数の銃弾により歩行戦車は呆気なく撃破された。
「開発部の厨二発想は以外にも役に立ってるな…」
『こちら二条。こちらの被害は甚大だ。即席のトーチカは五つやられた。』
弾切れを起こしたZE-GUNは形を崩して残骸と化した。
俺はもう一度輸送車に駆け込んで特殊兵器を持って来る事にした。
~真二視点~
歩行戦車の残りは八機。オマケに円盤からの援護により歩行戦車に攻撃できない。
ズガァーン…ズガァーン…
それにしてもあの兵器の下部が妙にやらしいなぁ…
後、名前で呼ばないと何かちょっとなぁ…
俺はこいつの事は名前で呼ぶ事にした…良し!こいつの名前は…ダr…
『本部より各員!聞いてくれ!』
俺が歩行戦車に名前を付けようとした瞬間、本部が無線で連絡して来た。
『我々はこの多足歩行戦車をダロガと呼称する事になった!』
(ちょっと待って!ダロガって名前今俺が考えた名前なんだが…)
本部が呼称しようとしている名称と真二が呼ぼうとしていた名称が被ってしまい、名前は(本部が考えた呼称)ダロガとなった。
「・・・・・」
俺は包帯を使ってダロガと呼称された兵器に巻き付けた。敵の動きは不安定になり、動かそうにも動けない状態に陥った。
「本番はまだまだこれからだ!」
俺の包帯には大量のかんしゃく玉が仕込まれている。それが今、爆発してダロガを損傷まで追い込んだ。
「隊長!」
「分かってる!」
隊長は俺に呼び掛けに応じてAS-19Dを構えた。銃口から放たれた銃弾はダロガの装甲に着弾した。
隊長は五回ほど引き金を引くと弾薬装填に移った。AS-19Dは威力重視の武器で、装弾数を犠牲にしている。
援護と言う事で結城と神楽は自身等の武器でダロガを攻撃する事にしたのだ。
結城はAS-20SSSを構え、神楽はAS-20Dを構えて引き金を引いた。
結城:「・・・・・」
神楽:「・・・・・」
真二:「・・・・・」
何でか知らないが、引き金を撃っている筈なのに、二、三発しか着弾していない。
『あっ、言い忘れてた。そいつ未だに使用していない得体の知れないものだから気を付けろ。』
…っと、時也からの忠告を無線で聞き取るが、時既に遅し!
「あのクソ兄貴また何を作ってんだ!」
「時也の奴絶対解って私達に譲ったでしょ!」
実は二人が使った武器は開発部が時也に使ってくれと手渡された武器。本来なら時也が使う筈の武器を二人は本人から借りて使っていることになる。
するとダロガが爆発を起こし本体は地上へ落下する。止めは流星が刺したのだ。
「茶番してる暇があるなら戦え。」
三人は流星からの静けさが漂う罵声を吐き捨てられた。
一方別の防衛線では何人かの隊員が二機のダロガの相手をしている。
「後退するぞ!後ろに下がりながら引き金を引き続けろ!」
生き残った隊員の殆どが即席のトーチカを放棄して後ろに下がり始めた。
だが、それを逃がさんと円盤が背後に回り込み隊員たちを孤立させた。円盤とダロガは集中砲火による攻撃を繰り出そうとしたその時…、
ズバーンズバーンズバーン…
後方からの散弾により上空の円盤の殆どが着弾され撃墜された。隊員たちは好機と見て後退する。
「こちらバスター1-3。上空の円盤は壊滅状態に陥った。後退してない奴等は今直ぐ後退を勧める。」
晴斗は輸送車から対地用の広範囲射程兵器Y10ワイド・インパルスを持ち出してそれで円盤を攻撃した。
その武器は崖の上からの攻撃だった為、円盤の位置と発射の位置が偶然一致していて円盤を見事破壊する事ができた。
晴斗はSNR-227で隊員たちを追撃するダロガを攻撃。友軍を援護した。
「時也!最前線はもう無理だ!後退しろ!」
晴斗から無線の呼び掛けがあったが、時也は応じなかった。
「もう一体だけ殺らせてくれ。」
時也は晴斗の呼び掛けに応じず一人ダロガと一戦を交えた。
俺は右手のSG-5でダロガを攻撃した。さらに背負っていたゴリアス-DDを再び奴に向けて攻撃した。
右手で引き金を引き、左腕は重さによる負荷が加えられながらも引き金を引く。
ダロガは触覚を光らして反撃に入った。俺は二つの武器を装填しながら敵の攻撃を回避する。
ゴリアス-DDは装填を済ませてこちらも反撃を仕掛ける。
ズドーンズドーン…
SG-5の装填が終わりこちらの引き金を引いてダロガの装甲に銃弾を浴びせる。敵は爆発を起こして本体は火を噴きながら地上に落下。数秒後に二次爆発を起こした。
「こちらバスター1。離脱する。」
『時也!爆破タイマーは作動してるぞ!』
「マジか…!」
(おいおいおい!何で俺がまだ居るのに何で爆破タイマー作動するんだ!)
~真二視点~
他の連中は無事に海岸から離れたか。
真二は砂浜を見渡した。
良し!開発部が開発した新型爆弾の試作を特と拝見してやろう。
あははぁ~、どんな爆発が巻き起こるかなぁ~♪
「うわぁ…」
俺が大爆発を予想していたら円盤が俺に目掛けて攻撃しやがった。
「この野郎、俺が良いもの想像してる時に攻撃を…」
俺は包帯を敵円盤に巻き付けて動けない状態にした。もう一機の円盤は左手で投げ飛ばしたHG-01Aで破壊した。
包帯に巻き付けられた円盤は機体を動かそうにも動かせない状況に陥っている。
「ここがお前の墓場だ!」
俺は包帯を強く振り下げて円盤を地面に衝突させて破壊した。円盤は爆発を起こして酷く燃え盛っている。
「おわぁ!」
気付けばダロガの殆どが砂浜に上陸を完了して砲撃を繰り出して来た。奴等の砲撃により戦車五両が破壊された。
『こちらカリバー戦車隊!敵の砲撃でカリバー2、4、5、8が中破!10からの通信が途絶した!』
『ここを突破されたらその先は市街地だ。残存部隊と戦車隊は直ちに集結せよ!何としてでも死守するんだ!』
『こちら景山班。本部の隊員は試作爆弾を設置してます。彼らが持ち込んだ爆発で敵を一掃できます。』
ダロガは再び砲撃を繰り出して駐留されてあった輸送車三両が吹き飛ばされた。
「こちらガンナー1の成海だ。支部長と連絡を執りたい。通信を回せるか?」
『こちら神城班の二条。了解しました。今直ぐ連絡を執ります。009装甲車まで来てくれますか?』
俺は急いで二条隊員が待つ装甲車へと駆け付けた。
「こちらガンナー1の成海だ。あの爆弾は爆破の威力が強い。だが、その代わりに設置した奴の逃げ道の時間確保の為、タイマーが備わっている。だから時間はかなり掛かる。」
俺は試作爆弾について支部長に真剣に簡単に説明した。
『では、何とかタイマーを早める事はできないのか?』
「一度作動したタイマーは時間変更が不可能なんだ。」
『試作だから仕方ないか。では、爆発の前にダロガの侵攻を何とか足止めしてくれ。頼めるか?』
「了解しました。支部長、各員にその通達をお願いできますか?」
『了解した。ガンナー1は防衛任務に戻ってくれ。』
俺は装甲車から離れて戦闘に戻った。
爆発まで後一分三十秒…
ダロガからの猛攻を受けながら何とか死守していた。戦車の大半もやられ、隊員にも死傷者が多数発生していた。
その間にも試作爆弾の爆発時間は徐々に経過していた。
~時也視点~
俺は全力で最終防衛ライン目掛けて走り続けていた。ダロガによる銃撃のせいで、特に正面からの攻撃は横にルートを変えたりで時間を随分喰ってしまった。
爆破まで猶予はない。
俺は目の前の岩場を目に映した。俺はダロガの攻撃を避けながら全力で岩場まで走り続けた。
岩場まで辿り着き、俺はそれを足場にして飛び上がり崖の上に目掛けて飛び上がる。
「時也!」
晴斗が右手を差し伸べて俺はそれを目掛けて左手を差し伸ばした。
俺の左手と晴斗の右手が接触し、晴斗は勢いで引っ張り、それに流星と結城が加勢して俺を引っ張り出した。
ドガァーーーーーーーーーン
引っ張り上げられた直後、大爆発が起こった。俺は間一髪海岸から逃れることができたのだ。
『こちら木田班。レーダーに敵の反応が消えていく。作戦は成功だ!』
無線からは防衛に成功した事で隊員達が咆哮を上げるのが耳に聞こえる。
「何とか俺達は守る事に成功したな。」
「瑠璃華の奴は残念だったなぁ。こんな楽しい遊びを堪能できなくて。」
「帰ったら自慢してやろうぜ?」
俺達は帰って自慢話を聞いた瑠璃華の反応が楽しみだ。
『お前達、急いで市街地に向かってくれ!千条ヶ原の防衛線が壊滅して敵は市街地に侵入した!バスター1-2が新人一人を連れて既に交戦中だ!』
俺は正司からの通信を聞き入れた。瑠璃華が来なかったのはこれか。
「今頃瑠璃華の奴は市街地で遊びを堪能してるだろう。」
「それは、市民と新人が居なかったらの話だろ?」
俺達は談笑しながら急いで瑠璃華達が交戦している市街地へ向かった。
to be countinued
次回 多足歩行戦車