5月17日 10:24 本部
オッス。俺は時也。
俺はスクランブルでバゼラードと言うEDFの戦闘ヘリを操縦して市街地まで来ていた。
後、下には吉岡流星が一部の地上部隊と行動を執っていた。
アイツの戦闘を空からお手並み拝見としようじゃないか。
流星の装備はAS-19とゴリアス-Dだ。
彼は市街地上空で飛来する敵の輸送船と思われる大型円盤を見上げた。
まるで母親が子供を産み落とすかの様な行動により、大型円盤は空母と名付けられた。
『あいつの中身はどうなってんだろうな?』
流星の無線からは時也が誰しもが想像付く発言をしていた。
「あいつ…まさか空母の中に入る気じゃ…?」
流星はゴリアス-Dを構えて空母から投下された巨大生物を攻撃した。
当たり所が良かったのか、巨大生物の群れは上手い具合に吹き飛んだ。
『こちら本部。巨大生物を掃討できても空母がずっと投下して来るわ。』
初香は現在の状況を把握した。それは巨大生物を掃討しても空母が増援と言う形で巨大生物を無数に投下して来るからだ。
すなわち、空母をどうにかしなければ巨大生物は増援として現れるのだ。
『要するに、空母さえ落とせばどうにかなるんだな?』
時也が会話に割り込んで来た。確かに彼の言うとおり、空母を落とせば中に格納されてる巨大生物は丸ごと焼死する事ができる。
「でも、問題は空母の下は市街地。民間人が取り残されてるんだ。」
『それは心配ないわ。私達本部が既に避難を呼びかけて今はここに人は居ないわ。』
『オペ子仕事早いなぁ。やっぱり正司と同じ器だな。』
『ふふ、時也君だって司令と同じ器になれるわ。』
『生憎、正司と同じ器にわなりたくない。』
「じゃあ、もう空母に攻撃を加えても構わないって事だな?」
流星は初香に攻撃して良いかと質問して来た。
『構わないよ!派手に落としちゃいなさい!』
「じゃあお言葉に甘えて!」
流星はゴリアス-Dで一機の空母を攻撃。何発か砲弾を空母に当てて空母は黒煙を機体の隙間から噴出した。
「墜ちろ!」
流星はゴリアス-Dの引き金を引き、射出口からは砲弾が放たれる。
放たれた砲弾は空母の機体に着弾。空母は遂に炎を噴き上げて地上へと墜落した。
勿論格納されていた巨大生物は文字通り焼死。
『さて、残るは最後よ!』
残る空母一機。空母を落とせばインベーダーは戦力の大半を失ったも同然。
『流星、悪いが残りの空母は破壊しないでくれないか?』
時也からは思い掛けない言葉が耳に響き渡った。
『空母の中に入って中の構造を見て来る!』
時也はバゼラードを操縦して空母に乗り込んだ。
「おい!何だあのヘリは!?」
「あれ東城軍曹じゃねぇか!」
「相変わらず無茶する野郎だな!」
周りを見ると仲間の兵士が楽観的に雑談していた。
「時也は一体どんな奴なんだ?」
流星は疑問に思ったのか、近くに居る隊員に質問をした。
「あいつはシミュレーションの時でも凄い無茶振りを起こしたとんでもない奴だ!」
さらにまた別の隊員が割り込んで来た。
「本来俺達は武器二つしか持てないのによ。あいつは意図も簡単に武器を五つ装備してやがる。」
事実、武器と言うのは二つまでが限度である。先ずは本体である武器二つ。
さらには武器に装填する弾薬の数によって持参する時に限度が訪れる。
しかし、時也の場合はそれを無視して武器を五つ装備する。弾薬の数も半端無い。
「あれも最初は無茶してると思ったぜ。」
「あいつって、数十億人の一人の逸材じゃないんじゃないか?って思った事があるぜ?」
一方時也は空母に乗り込んで武器を無作法に発砲していた。
《隊長!大変です!地球人がこの空母に乗り込んで来ました!》
《ふざけるな!冗談は…》
《冗談じゃありません!本当です!》
時也はゴリアス-1とSG-4で辺りを無差別に攻撃していた。
《後、我々の武器とかを色々と略奪してます!》
《直ぐに辞めさせろ!後次いでだから拉致って来い!》
時也は機内に居る人型の侵略者を日本刀で斬り付けていた。機内の有りとあらゆる場所を色々と破壊、略奪行為を行っている。
《火が格納庫に引火しました!》
《消火急げ!巨大生物が焼かれたら火が拡大して空母が落ちるぞ!》
《駄目です!格納庫の巨大生物が脱走しました!火が引火して制御できません!》
すると司令塔として役割を果たす場所には一つの何かが放り込まれた。
《隊長…これは?》
彼等はそれを手に取り顔の近くまで持って来て一人が覗き込んだ。
すると、それは爆発を起こし、至近距離に居た者は愚か、周りの者たちを爆発に巻き込んだ。
『こちらバスター1!空母の内部確認完了!奴等の物は全て持ち帰るぜ?』
時也はバゼラードを操縦して空母から立ち去った。
時也は空母から飛び出し、地上へと降下し始めた。
空母からは黒煙が上がっている。あんな事された空母の墜落は時間の問題だろう。
「良し!このままゆっくり落ちてくれよ?」
空母は徐々に傾いて旋回しながら地上へ吸い寄せられる感じで墜ちて行こうとしたその時だった。
空母が火を噴いてその場で帰還停止。動きを止めた空母は止めた場所で墜落して大爆発を起こした。
『こちらバスター1-3。空母を撃墜した!』
空母を撃ったのは晴斗だった。
『晴斗!お前何邪魔してんだよ!空母がゆっくり墜落する光景見ようとしてたのによう!』
『悪い。開発部の奴等にSNR-227Rの武器を手渡されたんだ。』
晴斗はSNR-227Rの性能テストを引き受けたのだ。
『こいつは連射式のスナイパーライフルだ。』
晴斗は説明しろと言われてないのにも関わらず武器の説明を始めた。
『だが、こいつは連射は良かったんだけど空母を攻撃した所、損傷を与えた実感が全く無かった。』
『その前に晴斗。お前空母に攻撃したってどういう事だ?』
『・・・・・』
時也からの追及により晴斗は黙り込んだ。
『帰ったら覚えてろよ?後、そのスナイパーライフルは失敗作だ。連射のスナイパーライフル何て聞いた事もない!』
『時也、お前も本部に帰ったら覚えてろよ?』
『正司、お前もう会議は終わったのか?』
『今は休憩中だ!さっさと帰って来い!お前には聞きたい事がある!』
こうして市街地に展開していた空母は二隻は撃墜された。
11:44 本部
~晴斗視点~
俺達が本部へ戻ると、門前には瑠璃華と初香さんが居た。
二人は笑顔で時也の方へと近づき、瑠璃華が右腕を、初香さんが左腕を組んで時也を拘束した。
「司令官が時也君が帰って来たら連れて来いって言ってるの。」
「…っと、言う訳で時也、諦めなさい。」
時也は両腕をがっちり拘束されて強制的に連れて行かれた。
俺と、もう一人吉岡流星って奴は連れて行かれる時也に手を振って見送った。
「さて、俺はそろそろ戻るか。」
「あぁ、ちょっと待て。お前の名前は何て言うんだ?」
吉岡流星は俺に名前を聞いて来た。
「俺は速水晴斗だ。吉岡流星だっけ?」
「流星で構わない。以後宜しくな。」
「こっちこそ宜しくな?」
俺達軽く挨拶をして別れた。
俺は、市民が避難している施設の方へと足を踏み入れた。
施設には危険区域から避難して来た市民達がそこに留まっていた。
すると、髪の白い女の子が名簿の方へ歩いて行くのを見かけた。その子は紙を掲示板に貼り付けた。
彼女が貼り付けた掲示板には他にも、誰かを探し求める者の紙が沢山貼られた。
そして彼女はこちらを振り向き俺に気付いて微笑んで俺の方へ近づいて来た。
「また…来てくれたんですね?」
俺は以前から彼女の前に顔を出していている。
そう…彼女は避難誘導の時に、彼女の自宅で人型の魔の手から俺が救い出した少女だ。
「あの時は酷かったから…心配で…」
「私の事…心配してたんですね…?」
「あぁ…」
言葉が浮かばない。ただ心配で来ているのに…
あの頃は本当に酷かった。
思い出せば彼女は両親がやられる姿を目の当たりにしてしまったのだ。
もう少し早ければ家族全員助けられた筈だ…
「いつも心配してくれてありがとうございます。もう…大丈夫ですから…」
「そうか…」
会話が全く続かない。俺は掲示板の方へ目をやった。
「そう言えば、何か貼り出してたけど…知り合いか?」
探し求めているとしたら、友人とかだろう…
「私の妹と実の母です。」
「実の母親?」
「あの人は父の再婚相手で、私は父の方に引き取られました。」
「じゃあ、君は妹と実の母親を探してるって訳か?」
「はい。二人が無事で居て欲しいです。」
彼女の表情からは悲しみが露わになっていた。彼女の表情を見るとこっちまで悲しくなって来た。
出来たら彼女の家族を探す手伝いはしてやりたいが、こっちは奴等の対応のせいで探したくても探せない。
「そうだ!何だったら二人が見つかるまで俺が一緒に居てやろうか?」
「そっ…それは結構です!貴方は防衛するのに忙しそうですから!」
彼女は一瞬俺の発言に驚きやや感情的(?)になり顔を少し赤くして叫んだ。
「お前…無理してないか?」
「そっ…そんな事無いです!私の事は心配ありません!大分落ち着きましたから!」
またしても彼女は感情的になってしまった。
「落ち着いたならもう心配ないか…じゃあ俺はそろそろ戻るよ。また顔を出しに来るよ。」
俺は立ち去ろうとしたその時…
「待ってください!」
俺は彼女に呼び止められて振り向いた。
「あの…名前を教えてください。」
「あっ、そう言えばまだお互い自己紹介してなかったな?俺は速水晴斗だ。」
「私は雑賀霧香(サイカキリカ)です。」
俺達はお互い紹介を済ませて別れた。
部屋に戻る途中、ぐったりとした時也を連れて歩く瑠璃華を見掛けた。
「何があった?」っと、彼女に聞くと「司令官からお仕置きされたわ。」っと、聞かれた。
俺は瑠璃華と協力してぐったりした時也を連れて部屋へ戻った。
to be countinued
次回 山岳戦 EDF市街地で戦闘を避けての作戦