全裸監督を観て考えさせられました
今更ながら、「全裸監督」見ました。ネタバレありの感想です。見始めたら、引き込まれて、止められなくなって、一気に全話見てしまいました全話通して観たら、胸が痛くなるような切ない物語でした人の、本当は一番隠したいであろう、感情とか、姿とか、そういう部分が容赦なく描かれていて、全然、綺麗事じゃなくて。でも、だからこそ、深く胸をえぐられて、何よりも真に迫ってきました見始めるまでは、長い間、躊躇しましたAV業界って、女性を性的に搾取する業界だよなぁ。その業界の人を描いた作品を観るのはなぁ…という罪悪感。でも、ツイッターで村西監督のつぶやきを見ていると、共感できることも多くて、この人のことを知りたいという気持ちが大きくなり、見ました私が一番引き込まれたのは、最終話のトシでした。ずっと一緒にいて、てっぺん目指してきて、きっと誰よりも監督に惹かれてて、何が何でも助けたくて闇落ちすることも厭わなかったでも、それ故に一緒に生きていけなくなった号泣しながら縋る姿に胸が苦しくなりました劇中、ハードなセックスの描写が多かったですが、どのシチュエーションも、そこにいたるまでの過程が丁寧に描写されていたので、女性の、覚悟、切なさや寂しさ、葛藤を乗り越えた強さなどが伝わってきました。だから、艶っぽくてドキドキする、というのはなくて、その想いに共感して、胸が苦しくなりました。(でも、一般的な女性は汚らわしいとか気持ち悪いとかおもうのかなぁ。私は、菅原文太さんのファンで昔の東映の映画をたくさん見て慣れているから見れるのかな。すごくいい作品だけど、友達には勧める勇気はないです…)セックスが原因で妻を失った監督が、亡くなってもなお夫を大切に想っている未亡人を旦那さんを思い出すようなセックスで癒してあげるエピソードも切なかったです。性は、はしたないものとして、目をそらしがちだけど、人間の本能である以上、避けては通れないものだし、食欲・睡眠欲と異なり、人との関わりを必要とする本能なので難しいなと思いました。性欲が本能である以上、また、深い関係を結ぶ相手を見つけるのは難しいということから、性産業というのは存在せざるえないものなのかもしれない。けれど、女性が傷つけられるのは絶対いけないしと思いも抱きながら見ていたのですが、そのことについても、作品内で、道が示されていたのを感じて、すごいなと思いました。ハワイでの撮影終了後、主演女優が「日本のポルノは、女性の人権に配慮がなされていない」と抗議するのを聞いて「女性の人権に配慮しながら、ポルノ作品を撮ることもできるんだどうしても必要とされる部分もある性産業に関わる女性が傷つけられずに済む世界が作れるのかな」と思いました。黒木香さんは、母親の抑圧のせいで悩み、傷ついたと描かれていたのですが日本で、程度の差はあれ、女の子は、男の子以上に、性に関しては、「はしたないことだから、知らなくてよい」と、育てられがちだと思います。センシティブなことなので、親も話しづらいですしね。でも、そのことが歪みを生んでるのかなと思うと、適切な性教育の必要性を考えさせられました。性欲、権力欲、富を欲する気持ち恥ずかしいものとしてみんな普段は見ないふりをしているそのとても醜い部分も真正面から全部描いた上で、その泥沼の中にある美しいものを描いた作品だと思いました。この世界を作り上げた俳優さん、スタッフさん、本当にすごいと思いました。余談ですが、昔の東映作品ファン的にはセットがもう昔の作品に出てくる世界そのものでそんなところのにもワクワク。裏社会を描いてるのも、すんなり見れるのは、その下地もあるのか…一般の女性にはハードかなぁ…いい作品だけどなぁ…80年代は、子どもだったので何となく、憶えてる感じです。黒木香さんも名前だけは記憶にあります。子どもでも憶えてるぐらいだからすごくメジャーだったんでしょうね