中国ドラマ『原来我很爱你』(全24話)、
素敵ドラマすぎて年末年始の連休中にほぼ3日で一気見しちゃいました。
他言語字幕のニュアンス視聴で済ませたくはなかった本気ドラマだったので、
日本に来たら見ようと思っていたのですが・・・
『一見傾心』で林彦俊がぐいぐいキテた年末だったので
そんな中で連休を与えられたら
我慢するのとか普通に無理でした(ヾノ・ω・`)ムリムリ
結果、見終わるのに年は跨ぎましたが、
私が2021年に見た現代ドラマの中で
いちばん良いと思えるドラマに
年の瀬の最後の最後で巡り合いました✨
良いドラマだったなぁ~
生まれつき視覚障害を持ち、
特殊養護施設で育った苏念衾に林彦俊。
幼い頃に“目の前で”交通事故により母親を亡くし、
父親に対しては憎しみや反抗心から関係を絶っており、
父親の後妻の妹、つまり叔母に身の回りの世話をして貰いながら
1人で静かに暮らす苏念衾。
一今というペンネームで作詞楽曲提供を行う傍ら、
いわゆる盲学校で臨時教員として子供たちに点字を教えていました。
そんな彼の楽曲のファンで、
大学で心理学を専攻している桑无焉に万鹏。
念衾が臨時教員を務めている学校へ実習に行くことになり、
そこで彼と運命の出会い(再会)を果たします。
ストーリーの前半は、
心を閉ざし自分の世界の中で生きる念衾の目の前に現れた无焉が
彼の心を溶かし、扉を開け、
その心に寄り添い彼を包み込む中で恋が芽生えていく過程が
1分1秒切なく穏やかに爽やかに瑞々しく描かれていました。
きゅんもぎゅんもぎゅーーん!もいっぱい詰まっていました。
何か劇的なシーンがたくさんあるわけではないのに、
一つ一つの何気ないエピソードが素朴で眩しくて微笑ましくて美しい。
障害をドラマの要素に取り入れること自体がデリケートなので、
選ぶ言葉として適切である自信は全くないですが、
ドラマとしては、身体的に障害を負っているからこそ
そうではない人にはできない愛情表現とか心の動き方とか
二人の心の近付き方、触れ合い方が描けていたと思います。
あとは、個人的にすごく耳に心地良いドラマだったなと思います。
雨がしとしとと降る音、
葉っぱを摘んだ時に枝が雨水を弾く音、
葉と葉が擦れる音。
優しく流れる劇中歌、音楽、
静かに優しく紡がれる台詞がすごく心地良かった。
片頭曲は林彦俊と万鹏が二人で、
主題曲は林彦俊が歌っていますが、
どちらもドラマの世界に溶け込む、
と言うかドラマの世界そのものの最高に素敵な曲でした♪
ストーリーの細かいことはニュアンス視聴でもあるので書きませんが、
ストーリーの後半は、お互いの家族の問題や
二人自身の心の未熟さ、すれ違いから
一旦は別々の道を歩むことになります。
无焉との別れによって自分の過ちに気付いた念衾は
父親とも向き合い、目の手術を受けることを決意し、
視力を取り戻します。
そして3年後、二人は再び巡り会います。
なので、念衾は後半は中国ドラマにありがちな大企業の御曹司としての登場になりますが、
林彦俊の持ち味もあってか浮わついた感じはそんなになく、
あくまでもこのドラマの空気感の中での新展開でした。
前半の、物静かで闇を抱えた念衾ももちろん
キャラクターとしてとても奥深い役だったと思いますが、
後半の、これまで溜め込んでいたかのような无焉への愛情表現が溢れて止まらない
ストーカーに足掛けちゃってる念衾も
本人大真面目な分、余計可笑しかったです。笑
最後に。
先日『恋した彼女は宇宙人』を見終わったばかりの万鹏でしたが、
ま~振り幅の大きなよく出来た女優さんだなと思いました。
芝居巧者の万鹏と、
俳優としてはまだまだ原石な林彦俊、
ビジュアルや持ち味のベクトルが同じという感じでもないこの二人を組み合わせようと思った人、
まじでプロ。笑
いつか美しい日本語訳でもう一度見られますように。
【追記】
大変、いちばん大事なことを書くのを失念しておりました。
林彦俊は
女子の頭を撫でる
天才か何かですか。