西宮の「セビリャの理髪師」、麻季さんたちの回のことを…♪
例によって長くなってしまいそうなので、結論から!
たくさん、書きたいことはあるのですが…、
一番は、大山さんのフィガロの早口♪
(あの、念のためですが、麻季さんと大山さんには特別の思いが勝手にあって…、そういう私の感想のブログですのでご了承ください…。)
えっと、実は正直に書きますと…、
前日の公演を観た後、日本語よかったのですが、何となくイタリア語で歌ったものも聴きたくなるもやもやが心に残っていて…。
佐渡さんの毎日新聞のインタビューにも書いてありましたが、日本語でやることに最初は周りの皆さん反対したっていうのが…、私もイタリア語がいいなー、と発表があった時からどこかでずっと思っていました…。だからかな…。
フィガロの早口ってイタリア語だからこそなのかなー、って…。(私はイタリア語はわからないけど…)
でも、その私のもやもやを大山さんのフィガロが見事に打ち破ってくれました。(2回目で日本語に慣れたっていう部分もきっとあると思いますが…、それでも…)
日本語でもイメージ通りの早口のフィガロでした!
フィガロの登場の何でも屋の歌、あそこで最後の盛り上がる所、テンポがアップする所、わかるでしょうか…。私の勝手なイメージだと、バイクのエンジンふかしたり、競馬のゲートに入って鼻息荒くうずうずしている馬みたいなイントロの後(余計わからなくてスミマセン…)です。
あそこで大山さんのフィガロがとっても早口をしてくれて、オケピットを見ますと(バルコニーの、横から佐渡さんが見える席にしました)、佐渡さんがしっかり顔を大山さんのフィガロのほうに上げて、大山さんのフィガロの早口に遅れないようにオケをひっぱろうと(私にはそう見えました)指揮棒をぶんぶん振っている姿が見えました!この佐渡さんのお姿を見た時、私は何と言葉にしていいのか、「大山さん、やったー、すごいー」って大興奮して飛び跳ねたい気分(子供みたいですね…笑)でした!
それから、客席の拍手がとにかく私は初めての経験でした。とっても盛り上がっていたのです。
西宮の千秋楽でリピーターの方たちも多かったのでしょうか…。
佐渡さんがプレトークで、今日はどこで拍手してもどこで笑ってもいいですから!って仰ってくれたからかしら…。
大山さんのフィガロが客席に登場したとたんに拍手!歌も曲の最後は聞こえなくなるくらい、お客さまが待ちきれなくて拍手したくて仕方ない!っていう感じでした。それが最初から最後まで…。すごいです。
でも、そういう盛り上がる拍手のきっかけを作ったのは、私は伯爵のリンドーロの中井亮一さんの最初の歌だと思います!
麻季さんのロジーナがいる窓に向かって歌う歌です…。
演出で、リンドーロの着ている上着を地面に敷いて即席舞台みたいにして、舞台の中央で客席に向かって歌ってくれましたが、窓に向かっているのだな、っていうのがわかります。カメラは窓側から撮っているような、そういう画でした。
この時の中井亮一さんの歌で、私は最後のほうに鳥肌が立ちました…。
ちょっと、フローレスみたい、って思いました。
そして、曲が終わる前からのすごい盛り上がりの拍手!
この曲で会場のお客さまを一気に乗せたと思いました…。だから、大山さんのフィガロが登場しただけで拍手!
もちろん、始まりの序曲からよかったのです。
序曲の時は、舞台を作っていく過程を見せてくれました。
後からリピーターのお客さまに教えてもらったのですが、セットを運んで作りあげていたのは、衣装を着た大道具の方たちのようです。
それ以外にも舞台にはダンサーの方たちもいて、曲芸みたいのを見せてくれました。
この時からもう客席は笑い声が聞こえていました。
この大道具のお一人がカーテンコールで登場しました。「こうもり」の時からお付き合いが始まった照明の方と結婚されるお祝いが特別にありました♪フィナーレの「二人の愛よ永遠に~」みたいな歌(歌詞をちゃんと覚えてなくてスミマセン)を佐渡さんがたて笛を吹いて、舞台上の出演者の皆さんの歌と会場の拍手と、みんなでお二人をお祝いしました♪私もあやかれますように!(笑)って思いながらお祝いしました。大山さんのフィガロにお祝いしてもらえるなんて!お二方どうぞお幸せに…。
こういうカーテンコールは西宮ならでは、佐渡さんならではなのだろうと思います!
西宮の近くに住んでいたら、「セビリャ」だけなく芸文に通い詰めただろうな…。
それから、麻季さんのロジーナ!
歌ももちろん、お芝居もかわいらしくて面白くて、オペラの麻季さんもやっぱりすごいです♪
リサイタルとかオケとの演奏会の麻季さんも、オペラの麻季さんも、どっちもそれぞれに良さがあります♪
最初の頃はリサイタルのほうが麻季さんの曲をたくさん聴けるし…、と思っていましたが、今はオペラの麻季さんの贅沢さが感じられるようになりました。
リサイタルでもムゼッタとかアデーレとか、麻季さんはそれぞれに表情があって別人のようで(最初、初めて聴いた時はオペラ歌手って一瞬で役者にならないといけないんだ、って驚いたのを覚えています)、麻季さんのリゴレットのジルダとかもオペラでいつか観てみたいです…。
麻季さんのロジーナ、とっても表情豊かで、意地悪なバルトロに向かってべーってしたり、困ったりする顔もかわいくて、
小顔でお顔の面積は小さいはずなのに(関係ないかしら…?)、表情がとってもよく見えて伝わってくるのです。
「こうもり」のアデーレの時も、遠くでも表情豊かだったのをよく覚えています…。
日本語で「くそおやじ」とか悪い言葉を言うのですが、かわいらしいしとってもきれいな声なので、そんなセリフも一言一言が幸せでした♪
「きゃッ」っとかちょっとの一言も、特別な声で会場が満たされて、それだけでも聞けてよかったー、っていう気持ちになります(笑)
「今の歌声は」も曲の途中のところでもうすごい拍手になりました。
調布のリサイタルで聞いた2幕のドタバタになる所のアリアも華やかで豪華で面白かった!(とっても贅沢なコント…)
カーテンコールの時、オケピットの海外からきた大ベテランっぽい奏者(ビオラだったかな…)の人が、麻季さんにたくさん投げキッス贈っていました♪
書ききれないですが、あとはバルトロの町英和さん♪バルトロ邸内に登場した時、動きだけで会場の笑いを誘っていました。麻季さんのロジーナの物まねするところや、セットに町さんのバルトロの肖像画が飾ってあるのですが、その画だけでも面白かったです…。あの、もちろん歌は当然に素晴らしいです。それからベルタの坂本朱さんとか、書ききれないですが、両日ともどの皆さんもそれぞれ本当に素晴らしかったです。
日本語の訳も伯爵のことをフィガロが「殿様」って呼んだり、バルトロ「バカ殿」が出てきたり、バジリオ先生は「インフルエンザ」になっていました。あの場面も面白かったです…。
大山さんのフィガロは関西弁で突っ込んでいる所もありました(笑)アドリブかしら…?
私はイタリア語がわからないので森島英子さんの訳がどれくらいすごいか想像できないですが、でもきっと工夫された訳なのだと思います…。
麻季さんたちがたまにブラアヴォとかで巻き舌の発音しているのが面白かったです。
それに、やっぱり日本語で会場は一体になっていたように感じます。
最後のオチのこれこそ無駄な見張りだ♪だって大山さんのフィガロが客席に向かって指揮してくれたから、一緒に合わせて歌いたいくらいでした(笑)
その前の、ロジーナと伯爵とフィガロが「そっとそっとあの窓から梯子で逃げましょう」って一生懸命歌っている時は、後ろのほうから男の人の笑い声がフフフと聞こえて、「梯子ないじゃん!」っていう笑い声に聞こえました。
外国語で字幕だと歌の中の単語までは一致しないので、やっぱり面白いタイミングっていうのは日本語だとすっきりします。
今回の公演で、もしイタリア語がわかったら、原語上演はこういうふうに楽しめるのだろうな、っていう疑似体験ができました!
ロッシーニの音楽の面白さもたくさん感じました。フィガロのお店の歌も、ただのお店の説明(笑)なのに、おおげさというか、盛り上がって面白いです。大山さんのフィガロ、かっこよかったなー。
結局こんなに長く書いてしまって(それでも書ききれていないですが)、すみません。
最後のカーテンコールで佐渡さんの両脇に麻季さんと大山さんがいて、会場がすごい拍手の嵐になっていた時は、本当に泣きそうでした。2009年のカルメンから観ています(カルメンとキャンディードは東京でもやってくれたので、また東京でもやって欲しいです…)が、観る度に毎回が最高です!来年はどんなオペラでしょう…。是非伺えますように!
夢のような公演をありがとうございました!
