映画好きが勝手に映画を評価しちゃおうブログ -3ページ目

ターミナル

★★★☆☆


監督 スティーヴン・スピルバーグ
出演 トム・ハンクス
   キャサリン・ゼタ=ジョーンズ

[感想]

 トムハンクスの演技にはあっぱれです。あの人はどんな役でもしっかりそのキャラクターに入り込み、まるで普段がそうであるかのような演技をします。ただ、筆者はあまりに期待しすぎていったために、ストーリー面がちょっとがっかりでした。でもいい作品です!

猟奇的な彼女

★★★★★


監督:クァク・チェヨン
主演:チョン・ジヒョン
    チャ・テヒョン
2001 韓国

[感想]

主演のチョン・ジヒョンが超可愛い!!男優とのギャップでさらにその可愛さが引き立っています。ラブコメっぽいんですが最後はしっかり泣かせます。続編(非公式)の「僕の彼女を紹介します」もおすすめです。筆者はそっちから見ました(^_^;)

ネタばれになりますが一番感動したシーンは。終盤で、「男が雷で折れてしまった木を別のところから持ってきて植え直す」という話をおじいさんがするところです。あれにはマジで泣けました。「あ~これで二人は離ればなれなのかぁ」っていう感じで終わっていくのをひっくり返してくれるのも視聴者としては後味よしです。

この作品が4年前でたころ、韓国では「猟奇的」が流行語になるほど爆発的な人気だったそうです。たぶんそれは、↑にも書いたけど主人公のチャ・テヒョンが不男だからではないでしょうか。よくあるドラマなら「格好いい男性と美人の女性の恋」っていうのが定番になっていると思います。(冬ソナとか・・・)そうすると我々凡人からは「あんな出会いあったらいいな」っていう幻想でしかないわけで・・・。それがこの映画なら「俺でもあんな可愛い子と付き合えるんちゃうん!」っていう期待が持てるというわけです。

シークレット・ウィンドウ

★★★☆☆


監督 デヴィッド・コープ
原作 スティーヴン・キング
出演 ジョニー・デップ 、ジョン・タートゥーロ 、マリア・ベロ 、ティモシー・ハットン 、チャールズ・ダットン
2004 アメリカ

パイレーツ・オブ・カリビアンで爆発的なヒットをしたジョニー・デップ。今回もめちゃくちゃかっこいい!!ジョニーファンなら必見の一本です。

[ストーリーの略解]

ある日小説家であるモート(ジョニー・デップ)の前に一人の男が現れる。なんとモートがかつて男の小説を盗作したというのだ。もちろんそんな覚えはないモートは彼を足蹴にするが、それからというもの男は強硬な手段でモートに脅迫するようになる。愛犬の惨殺、部屋を荒らす、最後はモートの弁護士まで殺害してしまう。

一方で、モートには半年前から浮気をきっかけに分かれ、別居を続ける妻がいる。彼女は浮気相手の男と再婚しようとするのだが、モートがなかなか離婚届にサインしないのでしびれを切らしていた。そんなある日浮気相手と暮らす家が放火にあう。そんなところにまで、モートを脅迫する男の魔の手は忍び寄っていたのだった。

[感想]

スティーヴン・キングなのでもちろんのこと想像を絶するどんでん返しが待っている。若干マンネリ化した落とし方であるように感じはしたが、そこはジョニー・デップの世界観がカバーしているので、満足できるだろう。レンタルでかりてみるぐらいでどうだろうか?もちろんジョニー・デップのファンなら必見だが。

2046

★★★☆☆


出演 トニー・レオン、木村拓哉、コン・リー、フェイ・ウォン、チャン・ツィー
監督 ウォン・カーウァイ
2004 香港映画
*2004年カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品

先に言っておくと木村拓哉に少しでも期待しているひとは見ない方が無難かも知れない。2時間近く暇だろう。

[ストーリー略解]

時間軸は1967年(現在)と2046年(近未来)で同時進行していく。トニー・レオン演じる主人公は売れない物書き。生活のために官能小説を書いていた。彼が住むアパートの管理人の娘に恋するのだが、彼女は日本人に恋すると言う三角関係。その彼が娘に向けて書いた小説が2046である。

2046では何も変わらない。だから失われた記憶を求めて人々はミステリートレインに乗り込む。しかし、だれもその地から戻ってくるものはいない。たった一人ある日本人を除いては。

そんな小説を彼は送るのだが娘は日本に嫁いでいってしまう。

[感想]

なんといってもトニー・レオンがかっこよすぎ。やばいです。さらにその脇を固める女性陣が豪華!!!映画がそんなに詳しい人じゃなくても、フェイ・ウォン、チャン・ツィーぐらい知っていると思います。もちろん日本代表木村拓哉も映画にアクセントを付ける重要な役割として登場。(わずかですが・・・)

全体を暗い感じでまとめていてノスタルジックですが、それが逆に俳優たちの演技を引き立てていて良くできた作品でした。香港映画好きならALL OKではないでしょうか?ただ、初めにも言ったように木村拓哉はあまり出てないので過剰な期待はしない方が・・・。

花とアリス

★★★☆☆


監督: 岩井俊二
主演: 鈴木杏(荒井花)
    蒼井優(有栖川徹子)
共演: 郭智博(宮本先輩)
相田翔子(アリスの母)
阿部寛(アリス母の連れの男),他

[感想]

 「花とアリス」、一見メルヘンチックなタイトルだが、実は「荒井 花(鈴木 杏)」と、「有栖川 徹子(蒼井 優)」という少女の物語である。

 この映画のすごいところは映像の完成度である。なんてったってフレームの切り取り方がうまい。「Love Letter」も手がけた岩井 俊二監督だが、この作品でもその感性の鋭さが光っている。半分霜が降りて凍ったグランドをふたりが同じ足跡をたどっていくシーンなど、映画監督を夢見る自分としては「うまいなぁ~」とつい漏らしてしまった。さらに満開の桜を画面いっぱいに取り込み、散りゆく豪快さを表現するあの迫力はそう簡単に作れるものではない。

 もう一つ、この映画のおもしろいところはキャスティングである。惜しげもなく有名人を脇役、しかもちょい役で使っている。アジャコングに哲学を語らせ、広末涼子や大沢たかおをラストの場面にふっと使う。「え!?今の広末?」と一瞬目を疑ってしまった人も多いだろう。そして、何よりすごいのがテリー伊藤を台詞なしで3秒間ぱっと映す感覚である。しかし、これらのちょい役のおかげでピッとしまった雰囲気になり、主人公たちが引き立っているのである。

 ストーリーはというと、中盤までは宮本先輩(郭 智博)を交えた三角関係のラブストーリーかと思わせるが、最後は友情物語にきちんと納まってくれる。ハリウッド映画では「男が戦闘から生還してきて女と再び出会い、無理矢理ラブストーリーのハッピーエンド」ということがよくある。しかしこの映画は物語の本旨を外さず、少女たちの青春を見事に描いている。

 単館映画のため、シネマコンプレックスではあまりやっていないようなので、是非レンタルしてご覧になることをおすすめする。