デスノート(前編) sogoマニア
しかし最近の映画はマンガの映画化が多いですね。
「はちみつとクローバー」「ラブ☆コン」「ラフ」とか。
「デスノート」もマンガの映画化。
始めは全く期待もしていなかったし、マンガも読んでいないし、興味もなかった。
それが予告編を観て、急にそそられた。
やっぱり死神の影響が大きいかな。
で、実際観ての感想は、面白かった!
主人公ライトがデスノートを手にし、正義感に突き動かされて犯した殺人が徐々に自分の保身の為の殺人となる。
結局殺人に良い殺人なんてあるわけもないし。
そこで死神が囁く一言、あの言葉を聞けただけでも私はこの映画を観て良かったと思った。
「○○○…人間って…面白!!…」
これ以上言ってしまうとこれから観る人に悪いので。
どんどん引き込まれて、次観たい!!という衝動にかられた。
死神よりもえげつないのは人間…心にグサッときた。
そして俳優陣で一番気になるのは松山ケンイチくん。
以前、「男たちの大和/YAMATO」の舞台挨拶付き試写会で松山くんを間近で見た時は、とっても失礼なんだけど、今時のそこら辺に居そうな若者で、スターオーラなんて全くなかった。
それよりも一緒に来ていた渡辺謙の息子の方がスターオーラ、バンバン出ていた。
でも「男たちの大和/YAMATO」でもそうだけど、松山くん、映画の中じゃ凄い存在感。
「デスノート(前編)」を観て、松山ケンイチを感じさせない演技に、私の中では『松山ケンイチ』かなり注目俳優になりました。
11月の後編上映、楽しみですね!
L'Isola del Cinema
先月からちょこっとイタリアに旅行に出かけていて、すっかりご無沙汰してしまいました。スイマセン。
行き帰りの全日空のエコノミー席ではオンデマンドで10本ほどの映画が観ることが出来、未公開作品としてジョシュ・ルーカス主演の実話の映画化バスケ映画「グローリー・ロード」(ジョン・ボイト好演!)、ラッパー女優クイーン・ラスティア主演のハートフルコメディ「ラストホリディ」(LLクールJも好演!)、マシュー・マコノヒー主演の信じられないくらいつまんないラブコメデイ「男を変える恋愛講座」といった日本未公開作品中心に観たけれど、所詮は液晶画面での鑑賞なので、観たうちに入らなかったなあ。
そんな中、イタリアでは美術館めぐりにすっかり時間がとられ、なおかつダン・ブラウンの「天使と悪魔」の舞台を訪ねる「勝手に探索ツアー」をしていたため、今回は映画館で映画は観れず終い。うーむ。
実はローマでは毎年恒例となっているテヴェレ川に浮かぶティベリーナ島で開催される野外映画館「イーゾラ・デル・チネマ」だけには、ぜひとも行ってみたかったのだけど、こちらも行けず、映画的には寂しい旅行だった。
映画的には英語のサブタイトルが付いてないとほとんど理解不能だっただろうけれど、その雰囲気だけでも浸りたかったのに残念無念。
そういえば、昔は夏休みになると町会ごとに小学校のグランドとかでよく映画の上映会が行なわれていたものだったなあと、ふと思い出してしまった。
そして全くの余談ながら、ミラノの本屋で立ち読みしてた映画の雑誌の中で、渡辺謙が新作映画『ア・ドリーム・オブ・レッド・マンションズ』(監督は『ドライビング・ミス・デイジー』のブルース・ベレスフォード!)でケイト・ハドソンと共演することが決まったという記事を見つけてちょっとびっくり。
なんかよくわかんないけれど、さすがであります。
『やわらかい生活』
男ってはなぁ、
口説く時は「君は本当は弱い女」つって、
別れる時は「君は強いから」つってぬかすんだよ。
(松田洋子「まほおつかい ミミッチ」より)
ボンジュ、もしくはボンソワ。流れ星☆犬太郎です。コーラスで連載されている「ハチミツとクローバー」がとうとう最終回!で、109地下の本屋さんで立ち読みして泣きそうになりました。誰も恋が実らない地獄絵図、、、なんですが、みんなが森田さんだ、真山だとか言っている中、キャラが薄い主人公の竹本くんが好きだったので、ラストのサンドイッチでううぅ、、、となりました。なんだよ、少女マンガ読まないし、話しがわからないよ、という方もいるかと思いますが、シネモンドの30オーバースタッフ3人(女2、男1)で真剣にハチクロについて語っていた時はなんだか甘酸っぱいものを感じましたね。青春スーツを着ていた頃を思い出したい方は是非!(実際やると、拷問のようにむずがゆい恥ずかしい感じになるのですが)
映画『ハチミツとクローバー』もなんだかものすごい恥ずかしい映画でした。もう、その台詞の一言一言が、うおー、やだー、恥ずかしくて見れないーと席の中でもがきたい気持ちでいっぱいでしたよ。ふぅ。
さて、今日の映画は恋ってすごい、とか言っている時期は遠い昔に通りすぎました、という女と男たちの物語『やわらかい生活』です。
『やわらかい生活』(シネモンドにて8月5日から公開)
寺島しのぶ主演、『ヴァイブレータ』の監督、脚本チームの第2段。一流大学、一流企業のキャリアウーマンから、突然の両親の死により躁鬱病、男に捨てられ、会社も辞め、なにもかもをなくした女性が、下町である蒲田に引っ越してくる。“嫌なことはやらない”というゆるい生活の中、デジカメで街の様子を撮りホームページで紹介するサイトを立ち上げるのだが…。30過ぎの未婚女性は、たとえば“負け犬”“お一人様”なんてタームで類型化されますが、ま、いいじゃん社会のレールから外れることは別にこわいことではないし、そんなにがんばらず力を抜いて生活してみるのもいいものだ、というのがなんだか伝わってくる映画です。もともとゆるく低空飛行で生活している私なんかがみると、うわー、ラーメン美味しそうとか(寺島しのぶがラーメン屋でビールとラーメンと餃子を食べているシーンがあるのです)、デジカメで写真撮りたいとか、壇流クッキングを作ってみたいなあとか(トヨエツが本気の壇流クッキングで美味しそうなのです)、やっぱり料理のできる男性はモテ度があがるなあ(それは女性も同じだろうけど)とか思うのですが。田口トモロヲの趣味のいい痴漢がいいです。なんだ、趣味がいいって。この男女のフラフラ加減がものすごーくよくわかる映画でした。女性は特にみてみてくださーい。男性もモテ要素として壇流クッキングをおすすめしますよ。
トヨエツや妻夫木くんもいいけれど、映画ハチクロで真山役の加瀬くんのめがね髪ぼさ姿は日本一でした。
それでは、また。
Y's Cinema Monologue (ブログ版) vol.22
今回は、ドキュメンタリーとドキュメント・タッチの映画を。
まずは、「ユナイテッド93」。
9.11テロを題材にした映画だ。
あのテロから5年。
アメリカはあの衝撃から、冷静に振り返るのに5年が必要だったということだろう。
これを期に、
「ワールド・トレード・センター」や「センプテンバー・テープ」などがこの秋に公開される。
さて、この映画については題材が題材だけに、素直に面白いとはいえない。
しかし、あえていうが、この映画は圧倒的に面白い。
飛行機が離陸し、消息をたつまで約90分、
ほぼリアルタイムで描かれたこの映画は、
自分がその飛行機に乗り合わせたかのように錯覚させる。
観終わったあとの、疲れ方は尋常ではなかった。
エンドロールが流れ終わり、場内が明るくなっても、
しばらく席を立てないくらいの衝撃だった。
次に「ヨコハマメリー」
実在した横浜にいた白塗りの老娼婦の話だ。
彼女の周辺にいた人たちの証言から成り立つこの物語は、
上質のミステリー映画を観ているようで、とてもエキサイティングだ。
ラストは、ミステリーなので、あえて言わないが、
圧倒的に感動してしまい、思わず目頭が熱くなってしまった。
この映画の強さは、やはり真実のもつ重みのせいかもしれない。
タイプの違う2本だが、どちらも戦争の影が反映されており、
今の世の中に必要な作品に違いない。
最後に、7/18から7/30までの映画の☆取りを。(数字は今年の通算本数)
166.ウルトラ・ヴァイオレット ★★★
167.バルトの楽園 ★★☆
168.ハチミツとクローバー ★★★
169.パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト ★★★
170.サイレントヒル ★★★
171.ラブコン ★★★☆
172.ブレイブストーリー ★★★
173.日本沈没 ★★★☆
174.クライング・フィスト ★★☆
175.着信アリ Final ★★★
176.リトル・イタリーの恋 ★★★☆
177.ヨコハマメリー ★★★★
178.ぼくを葬る ★★★
179.玲玲の電影日記 ★★★
映画ブロガーのひとりごと vol.19 kossy
『ゲド戦記』公開!
またもや話題作を初日に鑑賞してきました。
この作品、ワイドショーネタのようで恐縮なのですが、どうしても宮崎駿とその長男である吾郎との関係を考えざるを得ない作品だと痛感しました。原作は読んでいないので、どうしてもテレビの特番で報じられた噂話やネットで調べた内容を考慮して、映画そのものを深く考えてしまいます。タイトルに「戦記」などと仰々しい単語が付いているため、戦争アニメじゃないかと想像してしまいますが、全く戦争は描かれていませんでした。それよりも、主人公アレンの父親を殺してしまったという設定と、罪を背負ったために彼の心が肉体と分離してしまった「影」の存在に脅かされる哲学的な深いテーマが中心となっています。その父と息子アレンの確執がそのまま宮崎親子に投影されてしまうかのような錯覚に陥ってしまうというものです。
ネット上の評価もかなり酷評が多くなっているようですが、子供たちに夢を与えてくれるような作品ではないといった点では仕方がないことかもしれません。ただ、現代の社会問題にも通用するかのように、ひきこもりの人たちや統合失調症の人たちには共感できるようなテーマになっているように感じました。その深いテーマにしても、登場人物の台詞に頼っているところをみると、凝った映像によって斬新さを売り出すものではなく、絵画的な鑑賞によって映画の雰囲気を楽しむアニメだったのかもしれません。
それから、ちょっと気になることがありました。今までの宮崎アニメといえば、タイトルに「の」の字が入っていることがヒットの要因だという説もあったくらい、劇場版長編アニメには必ず入っているのですが、今回の息子さんの作品『ゲド戦記』には「の」が無いのです。これを父宮崎駿監督が映画化したならばサブタイトルに「アレンの旅」などとつけるのかもしれませんが、ここにも吾郎氏のこだわりがあったのかもしれません。それとも定説への反発心の表れなのでしょうか・・・
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宮崎アニメ作品のベスト10などのアンケートでは、ほとんどの投票所で1位を獲得しているのが『天空の城ラピュタ』。そして『風の谷のナウシカ』、『ルパン三世カリオストロの城』『となりのトトロ』といった作品が選ばれているようです。個人的には『ナウシカ』『もののけ』と選びたいところですが、皆様いかがでしょうか。
あまり知られていませんが、1968年作品に『太陽の王子 ホルスの大冒険』というアニメ映画が公開されました。監督名はクレジットされてないようですが、宮崎駿、大塚康雄共同製作の映画で、演出が高畑勲。宮崎・高畑作品の原点となるような名作だと思うのですが、これを監督作品として加えるならば、ナウシカの次点に選びたいです。公開時は東映マンガ祭りだったのか記憶が曖昧ですが、こども料金が100円くらいだったので映画館で2回観て、その後社会教育センターの上映会でも数回観てしまった映画です。当時はお菓子を1回買うのを我慢すれば映画館で観ることが出来たんですよね・・・あぁ、懐かしい。
鈴木則文監督、万歳! sogoマニア
まさしく鈴木則文祭!
このブログメンバーはきっと観ているはず。
余韻が強烈で、レディーズデーでも映画館に行けなかったくらい。
やっと昨日「ぼくを葬る」を観れた。
なにはともあれ、10本中どれも見逃せないくらい面白い。
(『女番長ブルース』と『シルクハットの大親分』は泣く泣く我慢し、観れませんでした)
「華麗なる追跡」の志穂美悦子のアクション、カッコイイ~!
戦隊ものの原点なのかしら?と思う爆破+アクション、観ていてスカッとする。
悪のボスが熊の着ぐるみで登場するシーンは場内大爆笑!
「不良姉御伝」の池玲子の全裸での大立回りは圧巻!
あまりにも突拍子な出来事に目が点になったのも一瞬だけ、その格好良さにスゴ~イ!!と見入てしまう。
「まむしの兄弟」では菅原文太が田んぼで立ちションしてるところに、菅井きん率いるおばあちゃん軍団が菅原文太の両脇を固めて放尿するところは、我が目を疑った…
あまりにも下品なのに、こんなにも面白いなんて…もちろん場内大爆笑!
「文学賞殺人事件」では原作者の筒井康隆氏が売れっ子SF作家として登場。
今まで自分を虫けらのように扱った編集者に対してバーで大暴れ!
顔を真っ赤して罵り、ビール瓶で殴る…筒井氏はこれをやりたかったんだろう。
「多羅尾伴内」の狐男対せむし男の対決には笑ってしまった。
なんでそんな変装が必要なのか…面白ければ良いのです。
そして売れっ子アイドルが殺されるシーン、あれはきつかった。
実際一年前にそういう事故があったと聞いて絶句。
でもそれを一年後には映画にしてるなんて、柔軟だな。
そして「ドカベン」
漫画も読んでないので分からないけど、岩鬼が面白い!
ごはんの食べ方の汚いの何のって。
不器用で一途で空回りの岩鬼、とっても良いキャラです。
それに反し、長島敏行…コメントし難い。
鈴木則文祭は『劇場で観る』楽しさを体感できた。
みんなで笑い、その作品と空間を共有し、なんとも不思議で気持ち良い感覚。
それが上映終了の大拍手に繋がるんだろうな。
やっぱり映画は、映画館はこうでなくっちゃ!
『ぼくを葬る』
(7月15日、映画の極意1日目の打ち上げの席にて。)
よく作品に使われている夕陽のシーンについて聞かれた
鈴木則文監督は、
「やっぱり夕陽がいちばんきれいだと思うんだよね」
とにこにことおっしゃっていました。
みなさん、こんにちは。流れ星☆犬太郎です。21世紀美術館で行われた映画の極意、鈴木則文監督特集はみなさんご覧になりましたか?私は2日参加で6本みましたが、どの映画も1時間30分程なのにものすごい内容の濃さで、笑ったり、ほろっときたりとで大変でした。声を出して笑ったり、上映後拍手がおこったりと、本当に大勢で鑑賞するのが楽しい映画ばかりで、DVDやビデオでは味わえない感じがとても面白かったです。
シリーズ中屈指の下品さを誇るという『トラック野郎 爆走一番星』を見ている時、後ろの列に座っていた小さな女の子が、菅原文太がこらえきれず河原でうんこ、ラビット関根がバキュームカーのうんこをまき散らすなど前半の数々のうんこシーンになる度に、小さな(だけどちょっと離れているわたしにも聞こえる程度に)かわいい声で「うんこ?うんこ?」と言っていて、ものすごく可笑しかったです。お母さんも大変だ。「そうだね。そうだね。」とでも答えていたのでしょうか。本当に楽しい上映会でした。
さて、夕陽といえばということで、今日の映画はフランソワ・オゾン監督の新作『ぼくを葬る(おくる)』です。
『ぼくを葬る』(シネモンドにて7月22日から公開)
“愛する者の死”を題材にした『まぼろし』からはじまった、フランソワ・オゾン監督の“死についての3部作”の第2弾。本作で描くそれは“自分自身の死”である。パリに住むフォトグラファーのロマンはある日突然倒れ、医師から宣告を受ける。余命3ヶ月。人は限られた短い時間で一体何ができるのだろうか。クレモンティーヌの楽曲を使ったアゲな予告(今年1番の感動予告。2番目はリトル・ランナー。)とは違い、本編はほとんどBGMもなく、淡々とロマンの心の動きをとらえていきます。死を受け入れながら、コンパクトカメラで家族や風景を撮りはじめるロマン。そして沈む太陽と同時に全てが、映画さえも終わりをむかえ、どしんと胸に響くラストシーン。悲しみやさみしさはないけれど、死を受け入れて、目にうつるもの全てが美しいんだろうなあと思うと涙がでました。そしてジャンヌ・モローとの別れの場面!必見です。ぜひぜひご覧ください。
それでは、また。
Y's Cinema Monologue (ブログ版) vol.21
久しぶりにコメントいただきありがとうございます。
で、みてみたら前回のアニメまつりの不満に対するものでした。
「マクダル・パイナップルパン王子」の ★1つははあんまり。
「モルタデロとフィレモン 」を観るために出張のノスケジュールをかえたのに★1つなの?
というものでした。
まあ、それだけ映画というものは観る人によって感じ方が全く違うということの証明です。
逆をかえせば、映画は観なければわからない。
ということは、つまり、いろんな批評に惑わされず、
まず、とりあえず、「観る」、
それも映画館で「観る」ことが一番大事ということなのです。
なあんて、偉そうなこといってますが、
かくいう私もくわず嫌いよろしく、
結構バカにしていて観ておらず、今回初めて観て大感動した作品をお話したいと思います。
それは、「ドカベン」。
映画の極意シリーズvol.5
鈴木則文 エンタテイメントの極意で上映された作品。
「ドカベン」はご存知野球漫画の大家水島新司の代表作。
昭和47年(1972年)に連載のはじまったこの作品は、
途中、数編の連載をはさみつつ、
「大甲子園」で、水島野球漫画の集大成として大団円を迎えながらも、
ファンの圧倒的後押しで、「ドカベン プロ野球編」として復活。
現在も「ドカベン スーパースターズ編」として少年チャンピオンに連載中である。
で、映画「ドカベン」だが、
連載から5年後の昭和52年(1977年)、
既にアニメ化され人気絶頂の時期に製作されたものである。
当時漫画「ドカベン」の大ファンだった私は、
漫画のもつ魅力がアニメ化や映画化されることにより壊されると思っていたので、
「ドカベン」が公開されても、まったく興味を示さなかったのである。
で、あれから約30年。
中原昌也氏の
「まったくもって、映画の魔術という言葉は、
本来この「ドカベン」のためにあると断言しても誰も反論できないだろう。」
のコメントに全く偽りない、
正真正銘の大傑作で、ライブで観なかったことを大きく後悔した次第である。
「私の30年を返せー!!!!」と観終わったあと叫びたくなるほどの傑作だった。
鈴木監督ありがとう。
私の大好きな漫画「ドカベン」が、
その魅力を全く壊すことなく、逆にあらたな魅力を付け加えた映画「ドカベン」になっていた。
素晴らしい!
なぜ続編ができなかったのか残念でならない。
漫画「ドカベン」は単行本で全48巻。
この映画が製作された昭和52年は20巻ほどがでていたはず。
それで映画化されたこの映画「ドカベン」は単行本のなんと3巻まで。
漫画「ドカベン」は、
作者の水島新司が同時期ライバル雑誌の「少年サンデー」で
「男どアホウ甲子園」という作品を連載中だったため、
この作品が終わるまで野球漫画にはできなっかたという裏話があり、
単行本の6巻までは柔道漫画だったのです。
そしてこの映画「ドカベン」も、野球よりも柔道がメイン。
でも、映画の最後に作者の水島新司が徳川監督役として登場。
単にノックをしているだけのシーンにアニメの「ドカベン」の主題歌が流れる。
インサートされる実際の甲子園大会の映像。
観ている私には、甲子園で決勝を戦う明訓ナインの姿がはっきりとみえました。
楽しそうにノックする水島新司。
彼もこの作品に十分満足している姿がみてとれました。
あと、「トークショウ」で、
折角「鈴木監督と漫画、あるいは文学」というテーマがあったのだから、
映画「ドカベン」の上映のあとにこのトークショウをやって欲しかった。
そして、もっともっと映画「ドカベン」のことが聞きたかった。
まあ、とても贅沢な悩みですが。
金沢コミュニティシネマ推進委員会のみなさん、あらためてお礼をいいたい。
ほんと、良かった、ありがとう。
最後に、6/29から7/18までの映画の☆取りを。(数字は今年の通算本数)
148.ブロークン・フラワーズ ★★★
149.グッドナイト&グッドラック ★★★
150.かもめ食堂 ★★★☆
151.m:i:Ⅲ ★★★
152.うつせみ ★★★
153.ラストデイズ ★★☆
154.ユナイテッド93 ★★★★
155.メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬 ★★★☆
156.君とボクの虹色の世界 ★★★☆
157.華麗なる追跡 ★★★
158.文学賞殺人事件 ★★★
159.エロ将軍と二十一人の愛妾 ★★☆
160.ふたりのベロニカ ★★★
161.美しき運命の傷痕 ★★★
162.女番長ブルース 牝蜂の逆襲 ★★★☆
163.不良姐御伝 猪の鹿お蝶 ★★★☆
164.ドカベン ★★★★☆
165.ナイスの森 ★★★
映画ブロガーのひとりごと vol.18 kossy
『M:i:III』に続き、またしても先行上映にて『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』を観てきましたが、「先行上映って何?」という疑問はいつのまにか持たなくなっている自分に気がつき、もしかすると単純に商業戦略にまんまと乗らされているだけなんじゃないかと思いはじめました。元々は一般的な公開日よりも先に1日だけ上映することによって「早く観たい」というファンのために作られたものだと思っていたのですが、今回それを2本体験して、「先々行上映」とか「前夜祭」とかいったインパクトのあるお祭り的要素に疑問を感じざるを得なくなりました。
配給会社としては興行成績を発表する際にも、公開日の観客動員数に先行上映日の観客動員数をプラスして計算することができるために公開週のダントツ1位が約束されたようなもの。しかも先行上映では各種割引のきかない映画館が多いため、損をするなんてこともなさそうですし、需要供給のバランスがピタリと合致した経済の縮図を見ているような気もします。しかも、以前の先行上映って夜だけだったのに、堂々と朝から上映しています。これも需要が高くなってきていることの証明なんでしょうけど、「人より早く観る優越感」もここまで観客が多くなってくると、意味がなくなってくるような気がします。
もちろんいい映画であれば割引がきかなくても満足するんだし、問題はないと思われるのですが、上映時期を早めることはスケジュール的にも無理が生じるものなのです。今回のパイレーツ2ではフィルムが日本に到着したのが6月に入ってからだと聞きましたけど、最終的には字幕翻訳家の方が字幕を入れてフィニッシュなので、単純に考えても翻訳家の方の負担がグ~ンと増えて、じっくりと日本語訳することができなくなるというデメリットがあります。戸田奈津子さんの講演を2回ばかり聴いたことがあるのですが、この突貫作業の苦労話を必ずしているようでした。将来的には全てデジタル化して、もっとスムーズに仕事が進むと予想されていたのですが、現段階では、細切れに届けられるフィルムにコツコツと文字入れしているとのこと。切羽詰った納期で地道に暗い作業を一人でやっていると、コメディ映画なんかは面白い日本語訳ができるはずがありません。そうです。今回のパイレーツ2もコメディ要素が満載の映画だったのに、台詞による面白さが全く無かったのです。納期に1週間余裕がプラスされれば・・・と想像すると、この先行上映のシステムも考え物ですよね~
なんだかんだと言ってみても、早く観たい映画の場合はつい先行上映を観てしまいます。人より早く観ることができる。人より早く感想が書ける。そして、人より早く翻訳ミスを見つけることができる。などと書いているうちに、もっと英語読解力を身につけなければ・・・と、実現不可能な夢みたいなことも考えてみたりしました・・・
「高校大パニック」リターンズ sogoマニア
なのにです、どうしても大阪で観た「高校大パニック」が頭から離れないのです。強烈に。
このブログ開始から三回目ですが「高校大パニック」リターンズです。
sogoマニア、爆走中です。だってマニアなんだもん。
何故に「高校大パニック」なのか。
それは最近の少年たちによる放火事件が「高校大パニック」とリンクし、昨年観た時と感じ方が違うのです。
学校という狭い世界、もしくは家族からのプレッシャー、自分の中で消化できなくなり、怒り、憎しみとなって爆発してしまう。
思春期には触れたら切れてしまうような鋭さや凶暴さが隠れている。
その感覚を思い出しました。
それというのも、石井聰亙監督公式HPのQ&Aにでていた中学生か高校生のコメントが思い出させてくれた。
30年も前の映画に今の少年がまさに自分の事として共感している、感動しているのです。
普遍的なものがそこにはあるんだ…と感激しました。
そしてラストの少年犯罪の少年らしい甘さが脳を殴る。
まさしく最近の放火事件とリンクするのです。
ストーリーは衝撃的な内容だけど淡々としているし、教訓めいたものなど一切ない。
自分自身の中の怒りやモヤモヤを表現した感じが、暴力や犯罪を奨励しているのではなく、観る者の心に寄り添い、怒りや憎しみを共有している。
だからある意味、救われる。だから凶暴な心を鎮める事ができる…そんな風に感じた。
今回の「高校大パニック」は内臓にズシンと重く響きました。
たった17分の短編にやられてしまってます。
そして石井監督と秋田御住職(元プロデューサー兼脚本家)のトークショーで、いかにその頃ピュアに映画づくりに熱く取り組んでいたか、その情熱や過酷な体験が今の自分達のベースになっている事、信じられないくらい熱いです。
「初心忘れるべからず」とは良くいったもので、私にとって「高校大パニック」は初心と情熱を思い出せてくれます。
そして、またパワーアップして前進できる、そんな映画になりました。
