どうもです、ジョージ・クルーニーに
よく似ていると言われる私ですが、
今作をレビューしてなかったので
チマチマと書き綴ろうと思います。
ライアン（ジョージ・クルニー）は人事コンサルト
会社に勤めており、全米中を回って解雇通告や
レイオフを雇用者に代行して行う業務を生業と
しております。その結果アメリカン航空史上
７人目となる１千万マイルに到達する勢いで、
それを一つの到達点とすべく仕事に邁進して
おりましたが、世はネット時代。
実際に現地に行かずともテレワークで行い、
膨大な出張費の削除を提案した新人のナタリー
（アナ・ケンドリック）の実地訓練を兼ねて
全米中を回ります。
婚姻経験の無いライアンでしたが、同じ様に
全米中を飛び回っているアレックス（ヴェラ
・ファミーガ）と気軽な関係にもあり、職地
が折り合えば逢瀬を重ねるという日々でした。
演出はジェイソン・ライトマン、ハートフル
な作品を撮らせれば非常に上手い演出家です。
しかし今作、実は何も”無い”男を描いています。
ジョージ・クルーニーの素敵な笑顔を追って
いると、そうは見えないのですが背負う事を
全て拒否した人間が、大勢の労働者の首を
切って行く役割を”仕事”という大義名分を
隠れ蓑にした非情な過程を圧倒的にライトに
描いている点に着目が行きます。
ジョージ・クルーニーでは無く、眉間に皺
の寄った無表情な役者であれば相当に暗い
作品になるのは間違いないですが、何も無い
男の虚無感をサラリと帰結に持っていきます。
此処が圧倒的に上手いですねぇ、流石ライトマン！
