南アフリカ映画ですわ、珍しい。
お話は至って普通のサスペンスタッチな内容。
腐敗した政権に蔓延る悪を削ぎ取る為に、
引退した暗殺者が復活し、愛する家族をも
犠牲とする程に崇高な目的を達しに行く、
と言った内容で御座います。
よくある話なんですが、腐敗の中枢に居るのが
黒人たちなんですよね。アパルトヘイトにより
人権を復活したかと思いきや、虐げられて来た
歴史もどこへやらで腐敗した果実の奪い合い。
で、白人らが黒人の有力な人物に鼻で使われる
のが妙に面白いんですよ。
まさに南アフリカならでは光景かと。
これが北米ならばブラックムビーとして分類
されるんでしょうが、極普通に中枢に黒人達
が居て、彼らの闘いになっているのが良いです。
ヒーローはこの男、ズコと呼ばれる不屈の戦士。
武器は槍と頑丈な体で、肉弾戦に於いて
ナイフでブスブスと刺されダメージを
負いつつも倒れません。
展開は鈍いし、今時クドクドと家族愛を
まぶすなどのありきたりな展開もあるん
ですが、黒人達が中心となって自然に
ドラマを回しているのが妙に新鮮!
南アフリカ映画つーことで勘弁してやらぁ!