キングスマン:ファースト・エージェント | Sound@Cinema

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本年度最後のレビューとなります。

 

内容はもう御存知、独立機関”キングスマン”

発祥のお話で、第一次世界大戦に遡ります。

 

大好きなキングスマンなんですが、コロナ渦

の影響で丸2年も予告だけ見せられ続けて

ようやくの公開となり、ホッと一安心でした。

 

正月映画としては十分なクオリティを保って

いますが、前2作を観た上で十分に彼らの

精神性や在り方を知っていると更に楽しめ

ます。しかし誕生話なので此処から始めて

も申し分の無い完成度です。

 

まさにマシュー・ボーンに外れ無しです!

この監督のサービス精神と根底にある

一貫性には職業映画監督として観客に

対し、素晴らしい作家であると言えます。

 

 

 

 

兎に角、壮大なお話でした。

 

よもや此処迄風呂敷を拡げて来るとは夢にも

思っていませんでした。しかも超ハイスピード!

オックスフォード親子(父レイフ・ファインズに

息子ハリス・ディキンソン)が第一次世界大戦

を停める為に様々な手を尽くしどうにかしよう

という骨格です。

 

一個人がこれほど関与出来るとは流石に

壮大な作り話なんでしょうが、大真面目に

描いているので観ている方も何だか

それなりに力が入ってきます。

 

 

 

 

凄惨な戦地の模様も登場します。

 

此処の描写はド迫力で、短いシーンながらも

かなり力が入りました。この後まさかの展開が

起こるんですが、全く予想していなかったので

気が動転してしまいます、、、

この作品、冒頭から親子の痛烈な別れが基軸

となり、最後は父子愛がすべての元になるとは!?

流石マシュー・ボーン、ツボは抑えて来ます!

 

完全にやられました、、、

 

もう中盤からウルウルが止まりません(涙)

ただのスタイリッシュアクションだと思い

込んでいたので良い意味でやられましたよ。

 

キングスマンは近代欧州史を裏側から

なぞるでっかいストーリーに転化してます。

 

後はもう観て下さい!!

 

今年の最後を飾るに相応しい作品でした。

 

来年もどうぞよろしくお願いします!