残酷で異常 | Sound@Cinema

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))) Cinema Sound Works シャチョーの日々 (((
映画の音響技術評価などをプロ目線で、車系もたまにw
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これは掘り出し物でした!

 

物凄い邦題だな?と思いましたが、直訳でその通りです(笑)

 

地味な内容ですが、SFタイムループ物で死後世界と

死ぬ間際の現生を行ったり来たりしながら、煉獄を

味わうような割と凝った構成となっています。

 

短い事象の繰り返しになるので、何か書いてしまって

もネタバレになってしまうのでレビューが難しいの

ですが、誤って妻を殺してしまった男が、そんな行為

に至ってしまった心象背景を探りながら懺悔の道

を探り直すといったストーリーでした。

 

カナダ映画なので、知った顔の俳優がまず出演

してこないので、余計な詮索無く新鮮に内容に

没頭出来る点が良かったですね。

 

冒頭はどうにも硬い展開でしたが、後半に至って

は、人間らしい優しさに触れる機会もあって
ちょっとグッと来る様な場面もありました。

私の好きな(笑)90分尺で、この中できちんと

まとめ切っていたのも好感が持てました。

 

音響構成は割と大袈裟に不可解な世界観を

絞り出すような下地を延々と敷いていましたが、

ローバジェットで画が着いて来ていないので、

もう少し抜くか、柔らかな音楽を纏った方が

観易いかな?との私見であります。

 

それでも、モノ珍しい佳作といった所でしょう。