昨年度のアカデミー賞の長編ドキュメンタリー賞作の
”フリーソロ”をようやく観る事が出来ました。
これがヨセミテ国立公園にあるエル・キャピタン
約1000mです。マックの壁紙ではありません(笑)
これを”メルー”のスタッフらが、ほぼ垂直断崖絶壁
に挑むアレックス・オノルドをキャメラに収めました。
劇場で観たかったんですが、チン寒になるのを妙に
嫌っていたら終わってしまったんですよ!!
なんでチン寒になるかというと、、、
フリーソロっていうだけに、命綱無しで単独で挑むからです!!
此処はクライミングの聖地らしく、大勢のクライマーが
登るらしいのですが、命綱無しで達成した人が居ません。
この試みにアレックスが挑みます。
結果的は3時間56分という驚異的な速さで登頂に
成功するんですが、そのルート開発と難所の練習を
事前に何度も繰り返します。その際に落下もあり、
本当に冷や冷やしたんですが、天才はある日突然
フラりと導かれた様に此処を訪れ、いきなり登り始め
あっさりと成功するんです!
ネタバレの様に全部言っちゃいましたが、これは周知
の事実なので構わないと思います。それよりもこの
クライミングに密接に関わった撮影の凄さが突出して
いるので実際に映画を観て迫力を味わって下さい。
クライミング技術のあるキャメラマンの撮影としても
これはこれで命懸け、、、
これなんか宙吊りですが?怖過ぎでおしっこ漏れそうです??
こんな角度からのアングルばかりなので、物凄い迫力です。
これらの画におそらく後付けで編集された素材だと思われ
ますが、終始アレックスの息遣いが聞こえてきます。
そこへ絶妙な岩肌へのタッチ音や足の掛かる場所を
探る靴の擦れる音が効果的に塗されております。
しかしそれ以上にアレックス・オノルドのメンタルの強さ
と正確な技術があってこその成功だという事が、延々
と綴られております。
人間の本当の強さをしっかりと捉えた良い作品でした。