ツール・ド・フランスで7冠を達成したが、全部ドーピング
だったという、ランス・アームストロングの実写物語。
自らに発症した癌を克服し、その上で競技でも連戦連勝。
世界的な大ヒーローがまさかの大スキャンダルでの転落
人生に至る迄を、イギリスのサンデータイムスの記者に
よるノンフィクションをベースに描かれている。
アームストロングに扮した、ベン・フォスターの鬼気迫る演技
がリアル過ぎて怖い物さえ感じるのである。
レース中の自転車の音も細やかに再現されており、一見は
ドキュメント風でもあるのに丁寧な仕事をしている。
しかしこの作品の中心はドーピングの手口であり、
よくぞここまで、”血で血を洗う”様な手の込んだ
作業を見せたなと、これも感心しきり。
現代競技の現状はどうなっているか判らんが、トップアスリート
の中で勝ち抜くといった際には人の限界迄克服しないと
頂点は見えてこないのかと、薄々は判っているが実態
を目の当たりにすると寒気がしてきた。
ロシアの疑惑とかもこんなもんなんだろうなぁ、、、