卒業製作学内発表会パート2 | Sound@Cinema

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))) Cinema Sound Works シャチョーの日々 (((
映画の音響技術評価などをプロ目線で、車系もたまにw
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本日2日目、残すところ映像科の作品は後2本。


6時半に起きて電車の飛び乗り、9時20分からの上映に間に合った。

長い移動と、電車の混雑で既にクタクタ、、、



4.池田班、「キャラメルドロップ」


都会で幼馴染(男女)がルームシェアして暮らす特異な環境下で

女の子が失恋をきっかけに田舎に戻るが、そこでも悲しい現実が

横たわっていた・・・・

観た後に、その男女の関係性で議論が盛り上がった。

各々が自分の価値観を提示し、聞いていて面白かった。

説明不足で判りにくさはあったが、画の美しさは秀逸。

甘いところもあるけれど、幼年時代の子供の描写は素直に

共感出来て、思わずホロリとしてしまった。

他の講師陣や生徒間からは辛口のコメントが多かったが、

何度も事前に観ていて、ストーリーの補完が出来てしまっているので

感じ方に”差”が出てしまったと思われる。

録音は16mmの光学トラックだったが、埃が多く随所にパチパチノイズ。

後でリテークの予定。

台詞は量感を出し過ぎて、ハーシュネスな印象、余り心地よく無かった。

音楽主音源のローがたっぷり出過ぎているのを、余り切らなかった為に

ダブツキが気になる。

効果音はこねくり回しすぎて、ミキシング時に聡明さを欠いてしまった。


う~~~ん、綺麗な描写が多いのに、音がちと汚い・・・・




5.飯島組「父を追う」

ピザの宅配のアルバイト中に、ばったりと離婚した”父”に出くわす。

何故か、延々とその父を追いかける話。

前半20分までは、「お!?」と思う程引き込まれる展開だったが、

息切れしてしまって、後半は失速。非常に残念。

録音は16mm光学トラック。

光学の損失分が読み切れず、抑えすぎて本編同様トーンダウン。

もっと精緻に作りこんで持ち上げれば、きっと全体印象も変わったはず。

どうも、作品全体の足を引っ張ってしまった感があった。

台詞は全体的に少なかったのだが、収録時の甘さの補正が

行き届いておらず、抜けの悪いところがチラホラ・・・

音楽はエンドロールにしかなかったので評価対象外と言いたい所だが、

”当たりの強い”入れ方をした割には、エッジか立っておらずフニャケタ印象。

これも光学の損失を計算に入れていないが為である。

効果音も圧倒的にボリューム不足で、沈み込み過ぎた。

ま、何ら経験に無い学生には酷な評だが、敷居の高さだけ感じて

貰えたらそれで構わない。



終了後、各々の打ち上げに参加。

白木屋のフロアー全部が映画学校で、物凄い事になっていた。

当初は、2年生と飲んでいたのだが、いつもの酒飲み軍団が

乱入してきて”祭り”開催かと思いきや、N際君が明日は仕事なので

大分トーンダウン。 しかし良く飲んでいた。



N際1 N際2
いつもの”N際祭り”が不発、”N際踊り”ぐらいで終わってしまった、、しかし良く飲むねぇ(笑)

酒飲む時に、目を瞑るのが癖のようである。