THE BATMAN-ザ・バットマン- 2022年 アメリカ 175分 ★★★★ | 新作映画の評価 どれを観ようか? ネタバレなし

新作映画の評価 どれを観ようか? ネタバレなし

映画が大好き。都内千代田区在住です。

評価は5段階で
★★★★★ 最高! 面白い! もう1回見たい!
★★★★  オススメ 見ておくべき1本です
★★★   普通かな? 見て損はない
★★    うーん、ちょっと微妙かな?
★     つまらん


原題:The Batmanマット・リーヴスの監督、脚本になる新しいバットマン映画。
バットマン=ブルース・ウェインを演じるのは「TENET」での好演が光ったロバート・パティンソン。
舞台はいつものゴッサムシティ。市長が殺害される事件が発生。容疑者は現場に手がかりの謎解きを残すリドラーと名乗るサイコキラー。バットマン=ブルース・ウェイン(ロバート・パティンソン)は盟友のジェームズ・ゴードン警部補(ジェフリー・ライト)と共にリドラーを追うのだったが・・
ゴッサムシティ、ブルースの生い立ち、執事のアルフレッド、闇夜に浮かぶバットシグナル、リドラー、ペンギン、キャットウーマンといった「バットマンの世界のお約束」については特に説明されない。観客はそれらを当然知っているという前提に立っているわけだ。ちなみに敵役のリドラーはかつて「バットマン フォーエヴァー」(1995年)でジム・キャリーが演じた役。「バットマン フォーエヴァー」はコミックの世界をそのまま映像化したような作品で、世間一般の評価は今一つではあるが、僕の大好きな作品。
今回のバットマン=ブルースはまだ30歳の若さという設定。まだ経験2年の駆け出しなのである。とにかく終始「苦悩するヒーロー」という感じで、感情移入がしづらいかもしれない。
ランニングタイムは実に175分。最近は映画(洋画)の長尺化が顕著だが、さすがに3時間ともなると「トイレの問題」が出てくる。事前に水分を控えたり等の配慮が必要になってくる。また年長者は最後までもたず途中でトイレに立たなくてはならないこともあるだろう。もちろんただ長いだけではなく、脚本も練られているので、退屈はしないし、見応えという点では満足できる。
ストーリーも画面もとにかく暗いのが本作の特長。話が暗いのはいいとして、画面の暗さは正直目が痛くなってくるほどだ。物語の大半のシーンが夜でしかも雨ときている。「ブレードランナー」かと思ってしまう。シリアス路線を推し進めた結果ということなのだろうが、「長くして暗くすれば(話も画面も)大作映画である」と思っているのだとしたら、作り手側の勘違いと言わざるを得ない。
ヒロインのキャットウーマンを演じるのはゾーイ・クラヴィッツ。バットマンとのちょっとしたラブシーンもある。
アメリカでの本作の評判は上々で、あの「ダークナイト」に匹敵すると言う評価を得ているらしいが、僕からするとそれは褒めすぎ。やはり「ダークナイト」に比べるとかなり落ちると思う。興行成績も良いらしいので、ロバート・パティンソンのバットマン映画は次も製作されるはず。
今度こそ悪役にジョーカーが出るのだろうか?