「スパイダーマン」のトム・ホランドと「TED」のマーク・ウォールバーグ主演のアクション物。原作は大ヒットゲームである。監督はルーベン・フライシャー。
ネイサン・ドレイク(トム・ホランド)はNYでバーテンダーとして働いている若者。10年前に別れた兄のサムと、探検家マゼランの残したとされる5000億ドルの財宝を探す夢を持っていた。
ある日、ネイサンはビクター・“サリー”・サリバン(マーク・ウォールバーグ)というトレジャーハンターと知り合う。ビクターも同じ財宝を探しており、しかもサムのことも知っているということで、二人は組むことになった。だが、モンカーダ(アントニオ・バンデラスという冷酷な大富豪もこの財宝を狙っていた・・
荒唐無稽かつご都合主義のストーリーではあるが、娯楽に徹しているからこれでいいのだ。息つく暇もないアクションの連続で充分に楽しめた。正直、トレジャーハンティング物としては「謎解き」に物足りなさは残るが、魅力的なアクションシーンでその欠点をカバーできている。特に輸送機からパラシュート無しで落下するアクションは迫力満点。
女性キャラは、スペインから行動を共にするクロエ(ソフィア・アリ)と敵方のブラドック(タティ・ガブリエル)。二人とも知名度の高い女優ではない。
舞台はスペインからフィリピンの島へ。そこで遂にマゼランの海賊船2隻を発見する。ここからの展開がまた凝っていて、ヘリコプターでその海賊船を吊り上げるのだが、海賊船を吊った2機のバトルシーンもなかなか楽しめた。
全体的なテイストとしては、トム・クルーズの「ミッション・インポッシブル」シリーズに似せている感じ。また海賊船のシーンでは「パイレーツ・オブ・カリビアン」へのオマージュも感じられる。あ、もちろん「インディー・ジョーンズ」シリーズの影響も大いにある。
エンドクレジットの途中に次回へと繋がるシーンがあるので、最後まで席を立たないように。本作が興行的にコケなければ、次作もあるということだろう。この調子で2作目も観てみたいものだ。