キャッシュトラック Wrath of Man 2021年 アメリカ 119分 ★★ | 新作映画の評価 どれを観ようか? ネタバレなし

新作映画の評価 どれを観ようか? ネタバレなし

映画が大好き。都内千代田区在住です。

評価は5段階で
★★★★★ 最高! 面白い! もう1回見たい!
★★★★  オススメ 見ておくべき1本です
★★★   普通かな? 見て損はない
★★    うーん、ちょっと微妙かな?
★     つまらん

 

ガイ・リッチー監督作品。主演はジェイソン・ステイサム。

舞台はロサンゼルス。現金輸送専門の警備会社フォーティコ社にHというニックネームの男(ジェイソン・ステイサム)が入社する。ギリギリのスコアで採用されたため、当初は目立たない存在だったが、現金輸送車が襲われた際に卓越した戦闘スキルで阻止。以後、彼は英雄扱いされると同時に、同僚たちからその出自を疑われ始める。
実はHの正体はFBIが長年追いかけている悪党の親玉であり、息子が殺害された事件にフォーティコ社の人間が関与していると見て復讐の機会を伺っていた。そしてブラックフライデーの日に1億8000万ドルがフォーティコ社に集まるのだったが・・

本作は2004年のフランス映画「ブルー・レクイエム」(Le Convoyeur)のリメイクなのだそう。それはそうと、ガイ・リッチー監督ということでかなりの期待を持っての鑑賞だったのだが、残念ながら期待外れに終わった。

話は章立てで進行する。それは良いのだが、どうも構成に難があるというか、時間軸の整理が下手というか、話にまとまりがなく、テンポも悪く、その結果ストーリーがわかりにくいという悪循環に陥っている。製作側が敢えてやっているとも思えず、やはりこれは脚本の出来が悪いということだろう。

警備会社に雇われたHが実はギャングのボスだったという設定はかなり無理がある。身分を偽装して雇われるのだが、都合が良すぎる設定だ。時間軸を行ったり来たりさせながらその辺りを説明していくのだが、かなりテンポが悪い。

ジェイソン・ステイサムはこういう役しか出来ない俳優だからいつも通りである。格闘シーンはほとんどなくて、戦いはガンバトルが大半だ。バトルシーンは迫力があるが、やたら銃をぶっ放すだけなので、やや飽きる。
同僚のブレット(ホルト・マッキャラニー)がキーパーソンの一人だ。Hが入社した当初からよく面倒を見てくれるナイスガイなのだが、後半、彼の裏の顔が明らかになる。
あれっと思ったのは、端役でアンディ・ガルシアが出ていること。

ラストもお決まりの締め方で、もう一ひねり欲しかった。