「マスカレード・ホテル」(2019年)の続編。原作は東野圭吾。
東京練馬で猟奇的な殺人事件が発生。その捜査本部に「犯人は大晦日の夜にホテルで行われる『マスカレード・ナイト』というパーティに現れる」という匿名のFAXが届く。
警視庁の刑事、新田(木村拓哉)ら一行は舞台となるホテルへ。前回同様ホテルマンに変装して捜査を進める。前回の事件で図らずも新田とタッグを組んだ山岸尚美(長澤まさみ)は今回はコンシェルジュになっていた。マスカレードナイトの開始時刻23時は刻々と迫るのだったが・・
ただただつまらなかった。前作も★1つと酷評したが今回も同様に★1つとさせていただく。同じ★1つでも、前作の方がまだマシだったかもしれない。
豪華キャストでかなりの製作費をかけているにも関わらず、こんな出来ではもったいない話である。脚本も演出も納得できないし、ミステリーとしても話に無理があり過ぎ。ネタバレになるから詳しく書けないが、犯人が誰なのか?など途中からどうでもよくなってしまった。
撮影はコロナ前にされたのだろうが、肝心のマスカレード(仮面舞踏会)のシーンに失笑を禁じ得ない。ホテルの宴会場に仮面をつけた来場者が数百人。超密状態。もちろんマスクもしないで。コロナ時代の今となっては、このシーンに強烈な違和感を持ってしまう。これが作品を一段とつまらないものにしている。
木村拓哉も歳を重ねてしまい、「無理してる感」が伝わってくるし、長澤まさみも目元のしわが妙に目立ってしまい、年齢を感じさせた。共に痛々しさを感じてしまった。
上映時間は129分とそこそこ長いし、数多い登場人物がきちんと描き分けられていないので、観ていて妙に疲れる。劇場版ではなく、TVドラマにして、前後編にした方がいいのではなかろうか?