ジャングル・クルーズ Jungle Cruise 2021年 アメリカ 127分 ★★★ | 新作映画の評価 どれを観ようか? ネタバレなし

新作映画の評価 どれを観ようか? ネタバレなし

映画が大好き。都内千代田区在住です。

評価は5段階で
★★★★★ 最高! 面白い! もう1回見たい!
★★★★  オススメ 見ておくべき1本です
★★★   普通かな? 見て損はない
★★    うーん、ちょっと微妙かな?
★     つまらん


ディズニーランドのアトラクション「ジャングルクルーズ」をベースにしたお話し。日本語吹き替え版にて鑑賞。第一次大戦中の1915年の英国ロンドン。植物学者のリリー・ホートン(エミリー・ブラント)はアマゾンの奥地にあるとされる不老不死をもたらすとされる花「月の涙」を求めて、弟のマクレガー(ジャック・ホワイトホール )共にブラジルへ渡る。そこでクルーズツアー船の船長フランク・ウルフ(ドウェイン・ジョンソン)と知り合い、彼にアマゾン奥地へのガイドを依頼するのだったが・・「女性版インディー・ジョンーズ」と聞いていたのだが、それは少々褒め過ぎというもの。確かに「インディー・ジョーンズ」へのオマージュは感じられるが、作品としての完成度は遠く及ばない。ところでディズニーランドのジャングルクルーズは象やカバなどの動物が登場するアフリカをテーマにしているが、この映画は南米アマゾン。猛獣はジャガーが出てくる程度。
「月の涙」を探しているのはリリーだけではなく、ドイツ帝国の王子であるヨアヒム(ジェシー・プレモンス)も同じ。潜水艦でリリーの一行を追ってくる。敵がドイツ帝国というあたりも確かに「インディー・ジョーンズ」に似ている。ちなみにリリーの弟のマクレガーは同性愛者という設定である。こういうタイプの登場人物が出てくるあたりも最近の映画らしい。
序盤からアマゾン川を遡っているくらいまでは面白かったが、後半に入り失速する。呪いにかけられた数百年前のスペイン人探検家が出てくるあたりからつまらなくなってくる。安っぽいホラー映画のテイストなのだ。さらにフランクの秘密も徐々に明らかになってくる。このフランクというキャラは「パイレーツ・オブ・カリビアン」のジャック・スパロウをかなり意識しているようだ。リリーは探検家らしく終始ズボンを履いており、フランクからも「ズボン」と呼ばれているのだが、そのせいもあって女性的な魅力には欠ける印象。目的地に到達し、謎を解いて、遂に「月の涙」を手にするところまでくるのだが、謎解きも含めてもうひと頑張りして欲しかった。
やはり全体的にファミリーというか子供向けなのだ。