るろうに剣心 最終章 The Buiginning 137分 ★★★★ | 新作映画の評価 どれを観ようか? ネタバレなし

新作映画の評価 どれを観ようか? ネタバレなし

映画が大好き。都内千代田区在住です。

評価は5段階で
★★★★★ 最高! 面白い! もう1回見たい!
★★★★  オススメ 見ておくべき1本です
★★★   普通かな? 見て損はない
★★    うーん、ちょっと微妙かな?
★     つまらん


ついに最後である。一作目からずっと付き合ってきたので感無量である。本作はシリーズ5作目となるが、内容は前日譚となる。剣心とその妻 巴との物語。剣心の頬にある十字型の傷はなぜついたのか?その謎が明らかになる。


結論から言うとなかなか見応えがあった。全体を通じて暗く、陰鬱な話ではあるが、ストーリーも映像も充分楽しめた。


時は幕末。ペリー来航から11年を経た1864年。人斬り抜刀斎こと緋村剣心(佐藤健)は佐幕派を斬りまくっていた。ある時一人の若い武士を斬るが、結婚を控えているというその男はなかなかしぶとく、死の間際、剣心の頬に一筋の傷を負わせる。


ある日居酒屋で一人の女性、巴(有村架純)と出会った剣心だったが、彼女は剣心ら長州藩の志士達が集う宿で働き始める。二人はお互いを意識するようになるのだが…


本作はバトルシーンはやや抑えられていて、人間ドラマをメインに据えてはいる。もちろん剣戟シーンにも手を抜いてはおらず、剣心と新撰組の沖田総司(村上虹郎)との闘いは良かった。


その後、剣心と巴は夫婦を偽装して田舎の庵で一緒に生活するようになる。田舎での畑仕事などに幸せを見出す剣心であったが、巴には秘密があった。


有村架純は綺麗なんだけど佐藤健と並ぶと、顔の大きさが目立ってしまうように思えた。


その巴だが、実は冒頭で剣心が斬った武士の婚約者であった。復讐のため剣心に接近したのだった。真相をショックを受けた剣心に敵が迫る。


終盤は画面の明度と彩度を抑え、モノクローム的な映像となり、独特の緊張感を醸し出している。


敵の罠に嵌り、絶体絶命のピンチに陥る剣心。そして最後の一太刀に飛び込んで来たのは…


ということで、最後を締め括るに相応しい完成度であった。全5作の中で、1,2を争う傑作。