原題:Greenland
ジェラルド・バトラー主演のディザスタームービー。舞台はアメリカのアトランタ郊外。建築士のジョン・ギャリティ(ジェラルドバトラー)は妻のアリソン(モリーナ・バッカリン)、息子のネイサンとの3人家族。
巨大な彗星が地球に接近中で、その破片が地球に降り注ぐ懸念があったが、当初は被害は大した事ないと思われていた。だが海に落ちると思われた破片がフロリダ州に落下。甚大な被害が生じた。
破片はその後も世界各地に次々と落下。そんな時ジョンの携帯に合衆国政府からの緊急通報が!
どうやら巨大な隕石が落下することが確実となり、地球は壊滅的な打撃を受ける事が判明したのだ。そのため一握りの人達をシェルターに避難させる計画があり、ジョンと妻子はそれに選ばれたらしいのだ。着の身着のままで指定された軍事基地に車で向かうジョンと家族。だが息子のネイサンは糖尿病のため飛行機の搭乗拒否されてしまう。さらにジョンは妻子と逸れてしまった…
巨大隕石が迫り地球滅亡まであと48時間と言う極限状態を描いたディザスタームービー。着想は良いのだが、どうにも構成が不満。緊急通報でジョンと家族が逃げ出すまではテンポよく進むが、そこからがどうにもだらける。要するに逃避行が長いのだ。この手の映画としては制作費はかなり抑えられている(3500万ドル)ので肝心のディザスターシーンがかなり物足りない感じだ。
離れ離れになった家族はレキシントンにあるアリソンの実家を待ち合わせ場所にする。アリソンの老父はなかなかのナイスガイなのだが彼の助けもあって家族は北を目指す。
そのシェルターはグリーンランドに存在する。がそこに至るまでも紆余曲折がある。何とか軽飛行機でグリーンランドのシェルターに退避するジョンたち。直後に巨大隕石は落下…
ジェラルド・バトラーと言うと、エンド・オブ・ステーツ シリーズのように超人的な活躍で国を守るヒーローと言うイメージが強いが、本作においてはそのような部分は無くて、普通のお父さんである。太ってひげ面であまりかっこいいとは思えない。家族愛というのがテーマなのだがそれについては一応きちんと描けてはいる。
隕石落下物の映画はやはり「ディープインパクト」が一番かな?