オススメ最新作(※ネタバレなし)
最近のミュージカル、意外とハマらないことが多かったんですが、個人的には久しぶりに傑作と感じるミュージカル映画でした♪
『RENT』が好きな人は確実に好きだと思います!
2021年中に観た作品ですが、記事を温め過ぎてしまい公開が遅くなってしまいました。。。
が。
この度、アカデミー賞2022で本作が主演男優賞(アンドリュー・ガーフィールド)、そして編集賞にもノミネートされることに!
ということで、そんな絶好のタイミングにレビュー記事公開です♪
『tick, tick...BOOM!』
[邦題:チック、チック…ブーン!]
(2021)
Netflix作品を劇場上映で鑑賞。
言いたいことはふたつ。
若くして亡くなったジョナサン・ラーソンの楽曲が何をおいても素晴らしいんだろうということ。
そしてアンドリュー・ガーフィールドが秀でた演技者なんだということ。
ここ最近でも『グレイテスト・ショーマン』『プロム』『ディア・エヴァン・ハンセン』などなど、多数のミュージカル映画が公開されてますが、いずれも楽曲のアレンジが好みに合わず。
この作品に会えて久しぶりにいいミュージカル映画を観た!と思いました♪
「tick, tick...??」
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■『tick, tick...BOOM!』あらすじ
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1990年のニューヨーク。
食堂のウェイターとして働きながらミュージカル作曲家としての成功を夢見るジョナサンは、オリジナルのロックミュージカルの楽曲を書いては直しを繰り返していた。
もうすぐ30歳を迎え、これまでともに夢を見てきた仲間たちも現実に目を向け始め、焦りを覚えるジョナサン。
自分の夢に価値はあるのか、時間を無駄にしているだけではないかと自らに問いかけながらも、時だけが過ぎていき……。
(映画.comより)
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■全体評
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アンドリュー・ガーフィールドの演技と歌唱における表現力は言うまでもなく、素晴らしいの一言。
彼はもどかしさや葛藤を表現する時の顔がピカイチですよね。
全部事情はわかってるしやらなきゃいけないことも分かってるけど、心がそちらに向かない、自分の優先度はそちらに向かない。だから片方がおざなりになる。そこを責められた時、分かってるんだけど…という空気を醸すのが絶妙にうまい。
『スパイダーマン(アメイジングシリーズ)』『ソーシャルネットワーク』『沈黙』、いずれの作品でもそういった瞬間にイイ表情を出しており、彼の一流感が垣間見えます。
映画全体の評価を述べるならば、それはイコール楽曲評価に近いかもしれません。
もうね、とにかくオープニングの楽曲がすごい!
♪♪30/90
この楽曲の疾走感たるや!
そしてストレートに2人ハモで正面から観客の心を揺さぶってくる感じ!
オープニングにこれ以上相応しい楽曲がありましょうか。いやない!
映画ってやっぱりオープニングが大事なんだと改めて思わせてくれた1曲です。
♪♪Boho Days
オープニングでガッチリ掴まれたハートを、この曲でさらにキュンキュンさせられてしまいました。
こういう演出ってミュージカルならではですよね〜♪
これ普通に歌いたい(笑)
♪♪Therapy
こちらは本作の中で個人的に一番好きな楽曲!
カントリーアレンジがハマりまくっているのと、マリオネット的な振り付けが素晴らしい。素晴らしく面白い。
このコミカルなナンバーは中盤のハイライトですね。
あとは「ハイスクール・ミュージカル」で名を馳せたバネッサ・ハジェンスが、この楽曲の中で面白くキュートに溌剌と歌ってます。
色気もあって愛嬌もあって、とってもイイ表情する女優さんになってたんですね〜
♪♪Come to your senses
ミュージカルのクライマックスはやはりバラード楽曲が中心になる事が多いです。
本楽曲のそれは、サビ部分がとても印象的で、数ある楽曲の中でもクライマックスに相応しい仕上がりになっていました♪
そして、ジョナサン・ラーソンの作風なんだと思うんですが、どん底と成功を知っている分、いろんなところを風刺してる感じが映画全体に漂っています。
日曜朝からブランチを外で食べる客や文化をイジったり、富裕層とボヘミアンたちをそれぞれふさしてる感じなどなど。
そういうノリの軽さもありつつ、エイズという問題やニューヨークに引き寄せられ逃れられない若者たち、夢を叶えることの苦しさなどを併せて描けるのが彼の最大の強みですよね。
またそのテーマと「ミュージカル」という形態が非常にマッチしてる感じがあります♪
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■あとがき
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『RENT』が好きな方は確実に好きな作品だと思います。
個人的には『RENT』より好きになってしまいました。
自分は大きなスクリーンで観る機会がありましたが、これが配信って勿体無いですよね。
あー、劇場でもっかい観たい…!
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■予告編
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