オススメ最新作(※ネタバレなし)
痛快も痛快!
主人公のキャラクターが振り切りってここまでいくと作品全体の魅力を底上げしてしまうんだぞ、という好例!
いやー、いいもの観たぞ〜、こりゃ!笑
ラストの終わり方も含めとても良い脚本でした。
こちらも2021年中に観た作品ですが、本作も記事を温め過ぎてしまい公開が遅くなってしまいました。
『I Care A Lot』
[邦題:パーフェクト・ケア]
(2021)
福祉関連の詐欺ビジネスで財を築いたきた主人公。
ある日次のターゲットに定めた老婆をいつものように自分のビジネスで搦めとるが、それ以降周囲で異変が起こり始める。
実はその老婆はロシアンマフィアと繋がっており、彼女と周囲が危機が及ぶが…というお話。
ロザムンド・パイクが『ゴーンガール』以上に最高の演技を披露してます。
(こりゃゴールデングローブ賞も獲れるわけだ♪)
食えない女って正にこういうこと。
タフで強かな女ってこういうこと。
ロザムンド・パイクってこゆこと。
そゆことです。
「そゆことよ」
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■『パーフェクトケア』あらすじ
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法定後見人のマーラ(ロザムンド・パイク)は、判断力の衰えた高齢者を守り、ケアすることが仕事だ。
常にたくさんの顧客を抱え、裁判所からの信頼も厚いマーラだが、実は医師やケアホームと結託し高齢者たちから資産を搾り取る悪徳後見人だった。
パートナーのフラン(エイザ・ゴンザレス)とともにすべては順風満帆に思えたが、新たに獲物として狙いを定めた資産家の老女ジェニファー(ダイアン・ウィースト)をめぐり、次々と不穏な出来事が発生し始める。
そう、身寄りのないはずのジェニファーの背後にはなぜかロシアン・マフィア(ピーター・ディンクレイジ)の影が……。
迫りくる生命の危機、まさに絶体絶命、マーラの運命は果たして――
(映画『パーフェクトケア』公式サイトより)
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■全体評
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物語の二転三転感がまず良き!
どんどん観客の予想を裏切ってくる。
その裏切り方がよくて、ここまできたらもう手を引くか別の方向に舵を切りそうなところを、この主人公は諦めない。
自分の人生と周囲の人の人生がめちゃくちゃになっても諦めない。「嘘でしょ?!」ってくらい諦めない(笑)
そこが面白い。
そこまで振り切ると観客はもう予想できないわけですよ。
何しでかすかわからん(笑)
そのあたりが鑑賞にあたって絶妙な緊張感と、スリラーともコメディとも取れる作品の魅力に繋がっています。
あとその主人公とがっつり相対するマフィアのボス役のがまたいいのよ!
演じるピーター・ディンクレイジの円熟味のある演技により、貫禄がありちゃんとマフィアのボス的な怖さが滲み出ていました。
そのハードルがあるからより主人公のキャラが際立つわけで、この作品の立役者は実は彼かもしれません。
演じるのは『スリービルボード』や『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』などで良い味を出してきたオジサン俳優ですが、今度『シラノ』という古典の定番ミュージカル作品を再映画化した大型作品に主演するそうで!
これがめっちゃ楽しみなんです。
(『シラノ・ド・ベルジュラックに会いたい』などでも取り上げられており、最近にわかにシラノが熱い)
さらに本作の拾い物がもうひとつ。
主人公の仕事とプライベートでのパートナーになるフランを演じたエイザ・ゴンザレスがいいっ!
キャラクターが魅力的でもありますが、本人がキレかわですよねー。
『ベイビードライバー』でも可愛いと思いましたが、本作ではマーラと恋人関係にあり、普通の人と同じ感覚でマフィアに怯える姿とマーラの決意に寄り添って攻めに転じる姿の両面を観ることができます。
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■あとがき
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劇場では12月の3週間限定公開だったので、既に映画館では観られませんが、各種媒体で配信では観られます!
なんとも人を食ったような映画でして、とってもオススメな一作でございます♪
予告編の最後に主人公が鬱憤をブッ飛ばすかのような絶叫シーンがあるんですが、それでこの作品のトーンを知り、俄然興味が湧いた筆者です。
最後にそんな予告をご覧ください。
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■予告編
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