№46
日付:2023/12/30
タイトル:君たちはどう生きるか
監督・脚本:宮﨑駿
劇場名:小田原コロナシネマワールド SCREEN7
パンフレット:あり(購入済)
評価:6.5

 

今年の内に観直しておきたかった作品2本を、丁度連続で上映してくれていた。

全米映画ランキング(12/8-10)で初登場1位、その後も3位、7位と3週連続でTOP10圏内をキープしている本作。"HAYAO MIYAZAKI"の知名度と人気を改めて認識もしましたが、あちらの映画好きにはこの作品がどう映っているのだろう?とも。

 

NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」で、本作完成までの苦闘の日々を晒していた宮﨑駿監督。とうに孤高の人だと思っていましたが、あの歳になっても未だ高畑勲というかつての上司にあそこまで依存していた事に驚かされる。

かつて高畑作品を「パクさんは簡単な事をわざわざ難しく描く」といった風に評していた宮﨑さんですが、そういった作品作りへのアンチ・テーゼがコナンや初期の劇場作品を生んできたのかもしれない。師であり恩人であり盟友でありライバルであった高畑さんの化身と少年とが対峙するクライマックス。あれを描くことで果たして宮﨑監督自身の踏ん切りがついたのかは本人にしか判りようがないですが、その決意は見て取れた。

となれば、これで終わりでは誠に惜しい。魂を削り老体に鞭打つような長編ではなく、先ずは土星座の新作あたりを期待しちゃいます。