№9
日付:2004/6/5
タイトル:キューティーハニー
監督・共同脚本:庵野秀明
劇場名:ワーナー・マイカル・シネマズみなとみらい劇場6(現イオンシネマみなとみらい)
パンフレット:あり(\700)
評価:-

 

アニメ版が主題歌と共に人気を博した本作。実写版は予告編にその見所らしきシーンが全て収まっていて、それ以外の本編がものすごくつまらなく感じてしまった。

 

2020年4月18日
WOWOWシネマ放送(2017/12/2)分を鑑賞。

永井豪先生が生み出した数々の人気キャラクターの中で、女性ヒロインの代表格といえばやっぱりキューティーハニー。原作は少年チャンピオンに連載されていて、私はこの漫画雑誌を一度も購読した時期がないのでアニメが先だった。

当時のNET(現テレ朝)は土曜の夜8時からキカイダー~キカイダー01、8時半からデビルマン~ミクロイドS~キューティハニーという布陣でTBSのお化け番組「全員集合!」に挑んでいて、我が家は父親がこの系列のTV局勤務だったこともあってかこっちを観ていた。視聴率的には歯が立たなかったのでしょうが、どちらの作品も特撮とアニメの世界ではある種の金字塔的作品として残っている。

 

庵野さんが実写版として蘇らせたのはまさにアニメ版の世界で、キャラクター設定や主題歌に挿入歌もオリジナルを再利用して、倖田來未という歌姫を誕生させる副次効果も生み出した。オープニングのアニメも素敵。佐藤江梨子ちゃん以上にハニーに相応しい女優さんはいないと今観返しても思えてしまう。

にもかかわらずこの作品がつまらなく思えてしまうのは、大事なところが学芸会じみているから。ハニーのお着換えを観ていて思ったのが、これって「チャーリーズ・エンジェル」と同じノリだという事。エンジェル達の華麗な七変化に比べ、ハニーのそれはおままごとチック。ハニーがパンサークローの一味と激突するシーンも、McGが特撮を駆使してチャリエンを見事なアクション劇に仕立て上げたのに対して、こちらは実にお粗末。

庵野監督の実写版における実力は、日本映画として留飲を下げた「シン・ゴジラ」の登場まで待つ事になるのであった。

 

 

 

 

 

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