№11
日付:2019/5/4
タイトル:キングダム
監督・共同脚本:佐藤信介
劇場名:TOHOシネマズ小田原 SCREEN5
パンフレット:あり(\820) ← これまた売り切れ!
評価:★★★

 

今劇場に足を運ぶと予告編で流れているのがハリウッド版「ゴジラ」の新作。かつて日本を蹂躙したあの怪獣達が着ぐるみではなくC.G.で蘇っているようだが、その迫力の映像は今から本編が楽しみで仕方ない。今から15年前に観たチャン・イーモウ監督の「HERO」(原題「英雄」)という作品も、作品の出来以前にスクリーンから溢れ出るスケール感に圧倒された覚えがある。なんというか、広大な領土を持つ国で育った人間にしか描けない規模感とでも言いますか、これってちっぽけな島国育ちの日本人はおよそ持ち合わせていないDNAのなせる業なのではと思えてならなかった。
 
佐藤伸介監督はこれまでの作品をみても原作漫画の持ち味を卒なく実写化する術に長けているとお見受けはしますが、中国の春秋戦国時代が舞台となるとやはり上記の問題に直面している。それは中国ロケを敢行したからといっておいそれと解決するようなものでもない。日本映画の限界と佐藤監督の限界とが混じり合った、良くも悪くも日本映画。「良くも」の部分、殺陣と原作キャラの活かし具合はなかなかで、下村勇二アクション監督の魅せる剣劇は今回も楽しめたし佐藤作品における2次元キャラの3次元化は今回も出色の出来。特に楊端和役の長澤まさみと河了貂役の橋本環奈が素晴らしい。

それでも、大人気コミックの“派生作品”の粋は今回も出なかった。原作漫画を超えるアニメは「アタック№1」に「タイガーマスク」に「巨人の星」に、超えられずともアニメならではの凄みを出した「あしたのジョー」にとスポコン物だけでも枚挙にいとまがありませんが、実写となるとまだまだハードルが高そうです。

 

凛々しい

 

可愛い

 

こんななりまでリアルに実写化

 

男も女も実写変換率が異常に高い

 

唯一王騎のみ違和感。生身の役者じゃ無理があった?

 

109シネマズ湘南もイオンシネマ茅ケ崎も平塚シネプレックスもTOHOシネマズ小田原も小田原コロナシネマも、「アベンジャーズ」と共にパンフが売り切れていた(ユナイテッドシネマズ豊洲も)。配給会社共々何やっとんじゃ!

 

やっと手に入ったパンフ

チラシ