私が住んでいたアパートの天井は 砂壁のような素材で 二階だてベッドの上で寝ていた私は、不安があったり、悲しい気持ちでいっぱいの時、よく この天井を じっと見つめていました。
今では 考えられないですが、自分の気持ちを上手に伝えることができず、引っ込み思案で そんな私をうっとおしく思うクラスメイトもいて、幼い頃は いじめられることもありました。
不安や悲しさで眠れなくて夜、オレンジ色の豆電球の灯りの中、天井を見ていると、 天井の砂がささ~っと動いて 絵が表れたりして すごく気持ちが明るくなったことを覚えています。
まるで ジャングルのような植物の絵やお花の絵が多かったです。
子供心に 私を楽しい気持ちにさせようと見せてくれているんだなぁとうれしかった。
砂絵を見ていると とてもリラックスして眠りにつくことも しばしばでした。
熱帯地域の植物がたくさんある植物園にいくと、とても心が満たされて、好き!と大人になった今でも感じるのは、この幼いときの体験が大きいかもしれません。
このエピソードを母に当時話したところ、『そういう話はしないの!』と、きつい口調で言われたのを覚えています。
それから砂絵は 秘密の楽しみになりました。
誰にも内緒で
私と砂絵作成者の
わくわくコミュニケーション。
きれいだなぁ。と思うと完成した絵の砂がまた動き、違う絵をたくさん見せてくれました。
きっと くまちゃんが 見せてくれてたんだなぁ。
ベッドの中でくまちゃんと眠りについたあの日だって鮮明に思い出せます。
ふわふわの毛に顔をうずめて抱きしめて眠った日々。
見えないものが見えて その感覚を周りの大人に否定的に接される私が傷つかないように 物心ついてからは『ぬいぐるみ』のように存在し、砂絵は別の存在と分けて表現してくれていたのかな。
くまちゃんの優しさだったのかなと思わずにいられません。
③に続く